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悪魔と人間

「・・・ホワッツ?」

「・・・こほん、私の」

「違うから、別に聞こえなかった訳じゃないから」

「あらそう、なら・・・」

「とりあえず、まず会話をしようじゃないかお嬢さん」

「・・・?してるじゃない」

「これは会話ではない、会話というのはキャッチボールだ。今行われているのは一方的に豪速球を投げて受けるだけのピッチング練習だ」

というわけで

俺はこの奇怪な見た目の少女と会話をする事にした

都合の良い事に基本暇な俺だ

普通はこんな奴相手にする奴はいないだろうが

まあ、暇つぶしになるだろうと

広い心(笑)と時間を大量に持て余す俺は話に付き合う事にした

「・・・てか、何を食べている」

「そこの引き出しに入れてあったいもりんこ」

説明しよう

いもりんことは、あれである

じゃ○りこである

「おいこら、それは俺の貴重な食料であり大好物だ。勝手に食うな非常識め」

「ふん、人間が悪魔に口答えだなんて、命を取られないと立場が分からないようね」

「それ立場うんぬんじゃなくなってるから」

え~い、話が進まない

「ごほん、まずはお嬢さんの名前を聞こうか」

「お嬢さんじゃないわ、私の名前はアリサ・D・ルビディウムよ!」

「うん長い、長すぎる。最近のラノベでも長いと思うよその名前」

「ちなみにDはディアボロスね」

「うん、ただでさえ長げぇのに超長くなった」

正直、フルネームで覚える気がなくなりました

多分、これ書いてる作者もその内忘れそうだ

「で、そのアリサさんはなんで俺みたいなフリーターを下僕なんぞに指名したんだ」

「暇そうだったから」

ぴっぴっぴ

「俺だけど・・・」

「誰と連絡をしているの?」

「数少ない友人、因みにニートでロリコンだからばっちりかな、と」

「アンタ、私を厄介者だと思ってない?」

「今更っすか」

その後、俺のガラケーはおじゃんになりましたとさ


「お前さー・・・ホントなんなの」

頭が痛くなってきたので

とりあえず話をちゃちゃっと済まそうと思う

「あんたを下僕にする。それは私との血の契約を行うということよ」

「ちょっと待って、痛すぎてこっちが辛い」

「真面目に言ってるのだけど」

「余計いてぇ」

「話を進めるわ、何故あんたと血の契約をするか。それは私の学校である祭りが行われるから」

「祭り?」

「悪魔神の下行われる最強の悪魔を決める祭典、その名も臥苦焔祭・・・」

「・・・色々ツッコミたいけどそれ、がくえんさいって読むんだよな」

「そうだけど?」

「お前学生なの?」

「私立煉獄学園高等部二年よ」

「ご丁寧にどうも」

「私はその祭りで最強の悪魔にならなければならないの」

「どうして?」

「私が悪魔界のトップであり悪魔神、サーゼクスお父様の娘だからよ」

なるへそ

まあ、分かってないけど分かった

「んで、なんで俺?」

「だから・・・暇そうだから」

「いやさ、そんな大層な祭りにさ、暇人連れて何がしたいの?余りにもモテないから恋人役でもしろってか?デートの相手にでもなれってか?」

「勿論、祭りの猛者共を蹴散らす為よ」

「無理です」

「私、無理とか諦めるとかそういう言葉嫌いなの」

「残念ながら、俺のボキャブラリの中でその二つは油性の赤マーカーで丸してある」

だからこんな駄目人間なのだが

「確かに、祭りに出る優秀な悪魔は、伝説に残るドラゴンや歴史に名を残した騎士の霊や自ら戦いに参加する程強い者もいるわ」

「それが本当なら、俺なんて五秒で灰だな」

「一秒で塵が正解じゃないの」

否定できない

「でも大丈夫、血の契約を交わせば、体内に眠る秘められた力が解き放たれる。少なからず今のアンタよりは確実に強くなれるわ」

「それでも、必ず勝てる訳じゃないし、まず悪魔とかドラゴンに敵うわけないだろう」

というか、俺はこんなアニメや漫画の中で起きるような話を

いつまでしているのだろうか

そろそろ洗濯機回さないと・・・

「大丈夫、私も勿論戦うわ」

「それに契約って何すんだよ、命でも渡せってか」

「いらないわよ、そんな物」

そんな物って・・・

別にいいけど、その言い方は軽く傷つく

「あんた・・・いえ、砕牙!」

「お前、いきなり呼び捨てかよ」

「私と共に悪魔界のトップになる為、その身を私に捧げなさい!」

「・・・下らん、断る」

「なんでよう!悪魔がここまで言ってるのに!」

「悪魔だからだ」

「何よケチンボ!」

「ケチで結構」

「駄目人間!」

「百も承知だ」

「童貞!人間の屑!(自主規制)!!!」

「やめろ!今確実に書いちゃいけないワードが入ったぞ!」

「何言わせてんのよ!セクハラでお父様に言いつけてやる!」

「お前が勝手に言ったんだろうが!!!」


とまあ、今日は暫くこんな感じが続いた

しかも、アリサは俺が下僕になるまで無理矢理居座ると言い出した

・・・勘弁してくれ



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