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久しぶりの投稿、次の投稿はNPC買ってからになるかも・・・
俺達3人は脇目も振らずにドルイド森林を駆け抜けていく
「本当にこっちであってんのか!」
アルベロの怒鳴り声が後ろから聞こえたが俺もリットも振り返る余裕がない、振り向かずにリットも怒鳴り返した
「これが最短だ!黙って走れ舌かむぞ!」
学生達が丘陵にいると俺が告げた後の自警団団長の判断は早かった
すぐに俺を含む数人と森に詳しい団員5名を最短距離で丘陵に向かわせた、残りは2班に分け一方は丘陵への後発隊としてもう一方は万が一のために町の防衛に向かわせたのだ
「もうすぐ森を抜けるぞ!ハル、先頭代わって!」
「おうっ!」
俺は短く返すと、速度を落としたリットと入れ代わる
これは生徒達の位置を正確に解っているのが俺だけだからだ
俺を先頭に森を抜け出るとなだらかな丘へとつながっている、勾配はそれほどでもないが焦りからか登りづらい
「見えた!」
丘陵を進んでいくと連なった丘の中腹辺りに円陣を組何とか持ちこたえている学生達が見えた
「回り込んだ方が良さそうだな」
アルベロが小声で話しかけてきた
学生達を囲んでいるのは幸い魔獣等ではなく、灰色狼の群だ丘の上からならば勢いで追い払えそうである
俺とリットは頷いて返すと他の団員にも伝える、皆も異論は無いようだ
自警団の5人が話し合い手早く作戦を決めると気づかれないように風下から丘の上に回り込むとリットの合図を待つ
『パンッ!』と乾いた炸裂音が響くと俺達は手にしている武器を掲げ丘を一斉に駆け降りた
合図に使った魔法に灰色狼達の気が逸れて動きが止まった所に雪崩の用に体当たりで攻撃していく、今まで守りに徹していた教師や生徒達も反撃に転じたおかげで10分とかからずに灰色狼達を森へと追い返すことができた
「皆さんありがとうございます、助かりました」
メルティナが俺達に駆け寄ると頭を下げた
「よっ!メルもいたのか、どうよ格好よかっただろオレ」
早速アルベロがメルティナの肩に手を回しながら話しかけるが
「アルベロさんいました?」
メルティナは素っ気ない態度で聞き返し、アルベロを撃沈していた