乱入者、因縁の蛇龍
ニーズヘッグ戦、前編。あと後書きでお知らせが。
ニーズヘッグ。
魔物の中でも凶暴かつ強力な種が多い龍類のなかでも、比較的馴染みのある魔物。
外見上の特徴と言えば、大きく、尚且つ鋭く尖った爪、龍類にしては小さ目の二本角。冬樹の武装の色にも負けない漆黒の体。
そして蛇のように細長い舌と蛇のように細長く、しかし強靭かつ堅い尻尾だろう。
その蛇のような外見も持っていることから「蛇龍」とも呼ばれる。
馴染みがあるとはいえ、龍類の魔物だ。今まで何人の魔狩を葬り去り、バリアを突破するのも珍しくない。
しかしそれ以上に、秋斗達にはこのニーズヘッグに因縁があった。
秋斗「あの時以来だね・・・こいつと会うのは・・・」
そう言って秋斗は盾付き手甲を装備している左腕に右手を置いた。
今秋斗が着ているのは長袖の制服だから分からないが、彼の左腕・・・手甲に守られてない所には大きな爪痕がある。
かつて別のニーズヘッグに付けられた傷だ。
彼らは一回、ニーズヘッグと対峙し、なんとか討伐している。
しかし被害も多く、冬樹は当時使っていた武装を折られ、当夜は2丁拳銃の片方を壊された。
しかし一番の被害は秋斗の大怪我だった。
里依紗を守ろうと盾を構えたのはいいが、ニーズヘッグの爪はそれを通り越し手甲で守られてない所まで届いた。その為秋斗はその部分に怪我を負った。
おまけに思いのほか傷が深く、少なくとも秋斗は戦闘続行不可能だった。冬樹は咄嗟の判断で秋斗と里依紗 (秋斗の護衛) を撤退させた。
彼らの一年でこれ程の被害を被ったのはニーズヘッグくらいだろう。故に彼らにとって奴は因縁の相手だった。
冬樹「念の為言っておくが、乱入者はメインターゲットを討伐しているなら、無理して討伐せず撤退してもいい・・・」
冬樹は一回言葉を区切って告げた
冬樹「・・・撤退するつもりは?」
一同「「「「「勿論無し」」」」」
冬樹「愚問だったな」
冬樹は苦笑いし、直様表情を引き締めた。
アイコンタクトで脳内シュミレーションした作戦を皆に伝える。
冬樹「では・・・行くぞ!」
全員が一斉に駆け出した。
「グオオォォ!」
ニーズヘッグは正面から突撃してきた彼らに向かって火球を吐き出した。
ニーズヘッグは体内に特殊な器官があり、そこで炎を作り出す。今みたいに火球にして撃ち出すこともあれば、火炎放射器みたいに吐き出すこともある。迂闊に食らえば即昇天だ。
しかし彼らにはニーズヘッグが火球を撃ち出す事はすでに想定済みだった。
火球を撃ち出す構えをニーズヘッグがとった矢先、彼らは二手に散開。火球は誰もいない所を通り過ぎ、ある程度飛んだところで爆発した。
そして火球を打ち出した時にはスキができる。人間が銃を撃つと反動で仰け反ったりする事と同じだ。秋斗達はこのスキを作る為に、わざと真正面から突撃したのだ。
秋斗「はあぁぁぁ!」
そのスキを狙って、秋斗が剣を構え、頭に目掛けて振り下ろした。
ニーズヘッグの頭部は数少ない弱点の一つ。しかし普段は堅い角に阻まれやすく、中々当てられない事が多い。
その為こういうスキを作ると、狙えば角に邪魔をされず頭を攻撃できる。
体制を立て直したニーズヘッグは、頭を攻撃していた秋斗の方を向く。と、同時に牙を剥き出しにし、噛み付く。が、あっさり避けられてしまう。
秋斗「今度は・・・皆でお前を倒してみせる
!」
彼らと蛇龍の戦いはまだ始まったばかりだ。
今回この「月光の魔狩」で、ゲストキャラを募集する事を正式に決定しました。先着8名までとさせて頂きます。それ以上は流石に書ききれないので・・・
キャラの名前、性別、身体データ、誕生日、
使用武装の種類、秋斗達との関係、備考をメッセージか感想で送って下さい。8名到達するか、第二部 (ニーズヘッグ戦終了後) が始まると同時に〆切とします。よろしくお願いします。




