活動開始
布団の中で執筆。なにしてんだ自分・・・
学校に着き、クラスを確認。
秋斗「お、僕ら同じクラスだね」
秋斗達は全員2年A組だ。
里依紗「ほんとだ。それに私の席はアッキーの隣♪」
冬樹「二人とも、流石に学校では少し自重しろ」
秋斗・里依紗「「なんで?」」
冬樹「なんで、て・・・」
そう言うと冬樹は同じクラスとなった男子を指差した。
冬樹「・・・我らみたいに耐性を持たず砂糖を流出する輩がいるからな」
秋斗・里依紗「「・・・はい」」
よく見ると彼らは口から砂糖を流出していた。
流石にこの様子を見て二人は渋々だが了承した。
そしてHRの時間。
???「おし、全員席につけー」
恐らく担任の先生であろう人物が教室に入った。
???「全員着席したな。ではこれよりHRを始める。まず僕の自己紹介をしよう。今年の2年A組の担任になった菊地雄大だ。一年間よろしく頼む」
彼は菊地雄大。天高の教師で実習担当だ。首にはリボルバーのついた剣の形をしたペンダントをかけている。
雄大「では、出席番号順に自己紹介をしてくれ」
こうして2年生ということもあってか、特になんのどよめきもなく自己紹介は進んだ。
昼休み。
???「お前ら、なんか面白そうなもん読んでんな」
読書していた浩二達にとある男子が声をかけた。
浩二「ああ。少し難しいが・・・見てみるか?」
???「ええんか?ほな、少し失礼・・・」
彼は関西弁のようだ。
???「は~これ魔物のデータかなんかか?」
冬樹「よく分かったな」
???「流石に一年も魔狩をやっとったら大体分かるわ」
魔物。突如世界中に現れた、本来なら空想でしか存在しない生き物。彼らは生物以外の物理干渉能力を持たず、建物の崩壊などは出来ない。何故なら奴らは事実上別次元に生息しているからである。
だが、先程述べたように物理干渉を起こさないのは生物以外のみ。人は勿論、あらゆる物には種類にもよるが見境無く襲いかかる。近年被害が急増している。
退治しようにしても奴らは別次元にいるため、見えてはいるが攻撃出来ない。そのため人類は奴らの対策に手をこまねいていた。
・・・ある科学者が対抗策を生み出すまでは。
科学者は別次元に入り込み、魔物を討伐する特別な武器を作り上げた。これにより、魔物対策は格段に成長を遂げた。
その武器を使う者を、いつしか「魔狩」と呼ぶようになった。
ここ、天高はその魔狩を育成する、いわば専門学校だ。
秋斗達も、いく度と無く魔物と対峙し、今に至っている。
???「にしても、まだ知らん魔物も世界にいるんやな」
話はもどって教室。彼らは魔物について書かれた本を読んでいた。
秋斗「うん、会えるかは分からないけどね」
???「おっと、そろそろ時間やな。すまんな、本読ませてくれて」
浩二「構わないさ。そういや君は・・・」
???「ああ、すまん。そういや名前ゆーとらんかったな・・・自己紹介の時でもゆーたが、わいは遠藤秀吉。宜しゅうな!」
浩二「よろしく、秀吉」
そして昼休み終了のチャイムが響いた。
そして放課後。
ここ天高では、部活として魔物の討伐に赴く。メンバーはこちらで決める事が出来る。
秋斗達のメンバーは、ある空き部屋を拠点としていた。
???「わりぃ、待たせたか?」
そして彼らのメンバーで、唯一別クラスになった仲間が来た。
秋斗「大丈夫。そんなに待ってはないよ、当夜」
彼は当夜・エルベルグ。イギリス人と日本人のハーフで、去年知り合った。赤い瞳が特徴だ。
冬樹「よし、メンバーはそろったな。早速今日来てる任務を確認するか」
ここは体育館の地下。普段は施錠されてるが、放課後は開いている。
ここが任務を受ける場所となる。
彩女「この辺りで丁度よさそうなのは・・・」
浩二「これならどうだ?」
浩二が持ってきたのはよく出没する獣類、「ウルフ」の群れの討伐依頼だ。
冬樹「ウルフか?この位なら別チームでも問題なくないか?」
言い忘れてたが、秋斗のチームは学年でも一位、二位を争う強さである。
浩二「普通ならな。今回は結構大規模な群れで、おまけにリーダーも確認されている」
当夜「確かに、それだと少し厳しいな」
ウルフは単体ではたいして強くない。しかし連携力は高く、群れで来るとでかい魔物一体倒すよりも下手すると厄介になる。トップであるリーダーがいるなら尚更だ。
冬樹「よし、この依頼で問題ないか?」
また言い忘れてたが、このチームのリーダーは冬樹である。
秋斗「僕は構わないよ」
里依紗「私もアッキーと同じ意見だよ」
彩女「私も構わないよ」
浩二「決まりだな」
冬樹「では受付を済ましてくる」
冬樹は依頼の紙を持って受付に行った。
冬樹「第5班、この依頼を受注したいのだが」
係「了解しました。手続きを済ませます・・・はい、完了しました」
冬樹「では行って来る」
係「行ってらっしゃいませ」
受付を済ませた彼らは学校の特殊な部屋にいた。
秋斗「なんだかんだ言って魔狩も久しぶりだね」
冬樹「そうだな。終業式前のバジリスクが最後だったか?」
因みにバジリスクとは蜥蜴と蛇を掛け合わせたような外見の魔物である。
里依紗「じゃ、やっちゃう?」
浩二「こっちの準備は万端だ」
彩女「私もいつでと行けるよ」
当夜「こっちもokだ」
秋斗「んじゃ行きますか」
冬樹「ああ。第5班、出撃!」
一同「「「「「「武装展開!!」」」」」」
彼らは首にかけていたペンダントに手を置いた。すると閃光を放ち、止んだ時には皆ペンダントの形と同じ武器を持っていた。
因みに当夜は2丁拳銃だ。
これが魔物のいる別次元に入り、討伐できる武器、「魔武装」だ。普段はペンダントになっている事から、普通にペンダントと呼ばれる事もある。
冬樹「では、行くぞ!」
一同「「「「「おう!」」」」」
彼らは扉を開け、駆け出した。
魔物、魔武装のデータはまた後ほど。