21 番外編
次の日、俺は教室に入るなりしゅんとりょうの元へ向かった。
「おーい、タケル! どうだったんだよ!? 林さんと話せたのか!?」
俺の姿を見つけると、しゅんとりょうが心配そうな顔で駆け寄ってきた。
俺は、二人の顔を見て、ニヤッと笑った。
「見てろよ、お前ら。」
俺は、楓から昨日帰りに一緒にガチャガチャで出た可愛らしいクマのキーホルダーを、制服のズボンのベルトに付けてやった。
このガチャガチャはカップルがお揃いでつけれるアクセやキーホルダーがカプセルに入っており、楓と一緒にやったものだ。
しゅんとりょうは、俺のキーホルダーを見て、一瞬、固まった。
そして、次の瞬間。
「うおおおおおおお!! マジかよ、タケル!!」
「やったな!! マジでおめでとう!!!」
二人は、顔を真っ赤にして、俺に飛びついてきた。喜びを爆発させるように、俺の背中をバシバシ叩いてくる。
「うるせえよ! いてーだろ!」
俺は笑いながらそう言ったけど、全然痛くなかった。むしろ、この喜びを共有できるのが、最高に嬉しかった。
「いやー、まさかお前が先に恋人作るとはなー! でも、良かった! 本当に良かったよ、タケル!」
しゅんが俺の肩を組んで、満面の笑みで言った。りょうも、「これでお前も一人前だな!」なんて言って、からかってくる。
「うるせーよ! お前らも早く作れよな!」
俺は強がってみせたけど、心の中では感謝でいっぱいだった。二人がいてくれたから、諦めずに楓に気持ちを伝えられたんだ。
「で、次のデートはどこに行くんだよ!? 詳しく聞かせろよ!」
「昨日の放課後のこととか、全部洗いざらい話せよ!」
俺の報告に、興奮冷めやらぬしゅんとりょうが、矢継ぎ早に質問をぶつけてくる。
「ははっ、まあ、ゆっくり話してやるよ。全部な!」
俺は最高の笑顔でそう答えた。
今日から、俺と楓の新しい物語が始まる。そして、俺たちのバレー部も、もっと強くなるはずだ。




