1 初めての誘い
これは高校生男子3人組のそれぞれの恋愛青春物語です。
バレー部の加藤タケル、佐藤りょう、田中しゅんの物語です。
あたたかい目で応援してあげてください。
小説は主に1000文字前後ぐらいにおさめています。気軽にお読みください。
初心者のため、グダグダの部分もありますが、楽しんで読んでもらえると幸いです。
また誤字などございましたら言ってくださると助かります。
はあ〜、授業中なのについ考えちゃうな、林さんのこと。
俺は加藤タケル。高校3年生バレー部所属男子だ。ただいま元クラスメイトで今は他クラスの林楓に片思い中だ。
よし、休憩時間になったら声かけてみよう。
「林さん! ちょ、ちょっといい?」
授業終わりのざわめきの中、俺は意を決して他クラスの林さんに声をかけた。ドキドキが止まらない。
「あ、加藤くん。どうしたの?」
長いポニーテールを揺らしながらこちらに向かってくる林さん、やっぱり可愛いな。
「あのさ、急なんだけど、今週の土曜、時間あったりする? もしよかったらなんだけど、バレーの試合があってみに来ないかなって」
バレーの練習より緊張する。変なこと言っちゃったかな? っていうか急に誘うとか変じゃないか? どうか、OKしてくれますように!
「あーごめんね。土曜日友達の部活発表会に行く事になってて」
「そっか、土曜は友達の発表会なんだ。残念。」
ちょっと声が沈んじゃったかもしれない。でも、林さんが楽しそうなら、それはそれで良いんだけどさ。
「そっか、発表会ね! 楽しそうだな!」
努めて明るい声を出してみた。林さんの笑顔が見たいから。
「じゃあさ、日曜日とかはどうかな? もし予定がなければ、だけど。」
懲りずに誘ってみる。これでダメだったら、また次の機会を考えるしかないかな。
「いいよ! てか林さんって呼ばなくて大丈夫だよ! 元クラスメイトだし下の名前でいいよ」
「え、本当!? やった! ありがとう、楓!」
思わずガッツポーズしちゃった。林さんじゃなくて、楓って呼んでいいんだ。なんか、一気に距離が縮まった気がして、めちゃくちゃ嬉しい!
「じゃあ、遠慮なく楓って呼ぶな! 俺のこともタケルでいいから!」
ちょっと照れくさいけど、俺も下の名前で呼んでほしい。
「俺のこともタケルでよろしく!」




