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魔法少女の光と影  作者: 生姜焼き
陰陽コミュニケーション
24/26

闘争夜光 後編


「支配のマジルガは本体を直接狙えるぶん良いですね、あとは残りのマジルガですがここからが本番ですか。」


 支配のマジルガは傀儡と違い複数操れるがそのぶんマジルガの魔法まで制御は出来ない、その支配のマジルガが倒れた今、本来のマジルガが解放される。


「kiiryiiiiiii」


 鎖から解き放たれたマジルガ、第一に刃傷のマジルガがこちらに突っ込んでくる。


「刃物は人に向けるものじゃないですよ!」


 ただの突進だが軽自動車が突っ込んでくるようなものだ、まともに食らえばズタズタに引き裂かれるが光さんは踵落としで迎撃する。


「kkik」


 無機質に金属音を鳴らし地面に叩きつけられる、だが他のマジルガも光さんを狙ってくる。


「hihuuuu」

「mereee」


 駿馬、絢爛のマジルガが次に挟み込む形で体当たりしてくるが光さんは真正面から相手取る。


「力不足ですよ!」


 ドシンと快音が響きそれぞれ片手で押し込む光さんが掴み地面に投げる。


「他にも相手してる暇がないですね!これが数の力ですか!」


 地面にめり込んだマジルガに追撃する間もなく無音で降ってくる夜城のマジルガを避けて同時にやってきた均衡のマジルガをぶん殴って語る、結局の所光さんは一人しかいないことが苦戦していることになる、おれも大してカバー出来ないのが痛い。


「一体は援護します、どれを狙えば良いですか!」


 とはいえおれも何しないということはしないと光さんに一体引き受けることを提案してみる。


「出来るなら刃傷のマジルガを抑えていて欲しいです!」


「頑張ります!」


 この場で一番危険な刃傷のマジルガを抑えることに徹することを誓う、僅かでも光さんの力になることをしたいのだ、命に代えても果たします。


「さあ、かかってきて下さい。」


 戦線に復帰したマジルガも加え完全に囲まれた中で、光さんは堂々と宣言した。


「【影縫い】」


 不意打ちで今まで練っていた影縫いを刃傷のマジルガにぶつける、影縛りとは速さも拘束力も違う本気の魔法は二級にも届いている。


「ありがとうございますエイナさん。」


 どっしりと構えたままカウンターを待つ光さんはおれに感謝して七体のマジルガを相手する。


「huuuureoo」


 無言でしっかり敵を見据えるなか、視界外の駿馬のマジルガが向かってくる。


「嘘でしょ!」


 おれの方に向かってきたマジルガをどうにか避けようと走る、それで影縫いの方も解けてしまう。

安全をとって10mは離れていたはずが一瞬でおれの前にまでやってくる、回避出来ずにそのまま衝突した。


「ぐっへあ」


 もう勢いよくふっとばされて地面に転がっていく、公園の外の道路のアスファルトに体を擦り、全力に傷を作っていく。


「kiriaa」


 追撃とばかりに刃傷のマジルガからギラリと光る刃物が目の前に飛んでくる、転がったままで立てないおれは呆気なく刺さると覚悟した瞬間に光さんが防いだ。


「すいません私のミスです、駿馬のマジルガを相手出来なかったせいです。」


 苦悶の表情で素手で刃物を目の前で掴む光さんはぽたぽたと血が滴るなかただおれに謝る、ズキズキと痛む手足を抑えて光さんに近づく。


「大丈夫ですか光さん!?」


 おれのことなんでどうでもいいほど光さんが怪我を負った事実におれは錯乱仕掛けている、頭がずっとおれのせいだと訴えてくる。


「私は大丈夫ですよ、エイナさんがこれ以上怪我される方が駄目ですから。」


 無事な方の片手でおれを抱きよせ一瞬で引き下がる。


「邪魔ですよ!」


 追ってきた駿馬のマジルガを殴り飛ばして地面にそっと置かれる、そのまま光さんはマジルガの方に向かって行った。おれの知らないゾッとする程に冷たい表情で。


 「エイナさんに怪我を負わせるならば絶対に許しませんよ。」


 駿馬のマジルガに両手で掴み力任せに引き裂いた、馬の体がバラバラに裂けていく途中刃傷のマジルガがやってくる。


「構ってる暇は無いんですよ。」


 刃傷のマジルガに深く刃を噛みつかれて腹から血を流そうとも構わず駿馬のマジルガを執拗にバラバラにした。


「kkirua」


「とっとと始末しますよ。」


 未だ切り裂けない刃傷のマジルガは必死に刃を突き刺そうとして光さんに首を捩じ切られた。


「他のマジルガも殺りますから見てて下さい。」


 二体のマジルガをダメージを厭わず倒したのに他のマジルガに向かって行った。


「三体目。」


 続々と光さんに殺到するマジルガに気にせずまず均衡のマジルガを掴む。

雨雲のマジルガが雲を展開して滝のような雨を流している。


「そんなんで止まりませんよ?」


 激しく打ち付けられている豪雨を無視して均衡のマジルガを蹴り潰す。


「四体目、五体目。」


 瞬くフラッシュが辺りを覆い思わず目を瞑る、恐らく絢爛のマジルガの仕業だろうか。


「効きませんよそんなの。」


 光が晴れた時には愚計のマジルガと権謀のマジルガがいなくなっていた。


「六体目。」


 残るマジルガが一斉にかかる、夜城のマジルガが光さんを押し潰し、雨雲が地面まで覆い、雲の隙間から光が漏れる。

数秒も経たず夜城のマジルガが塀に激突して消滅していく。


「七体目。」


 一際強い光が輝き雨雲が晴れる、マジルガがただ無造作に消されてゆく。


「八体目。」


 きらびやかな宝石が舞い絢爛のマジルガと光さんが交差して、マジルガが弾け飛んだ。


「エイナさんには怪我させません。」


 生傷が付き、血を流しても鬼神が如き様相でマジルガをなぎ倒す光さんはただ冷たい顔をしてマジルガを討つ。


「大丈夫ですか?エイナさん。」


 こちらに花のような笑顔を向ける光さんに、先程の一面を見たおれは腰を抜かしたまま立てなかった。

光ちゃん無双(初ダメージ)

明日も更新します

遅れてごめん

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