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ゾンビーノ!パラレル版  作者: とれさん
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第44話 「色々説明&送別会」


ー破壊された謁見の間ー


『あれは…悪魔だったのか?』

《お前のその姿は一体…?》

((あの技はどういう?))

「A○フィールドとは何じゃ?」

《ステキッ‼抱いてっ⁉》


…最後は放置してドラグ王達の矢継ぎ早の質問にカズヤは大まかに答えていく


「…えーっと、まとめてお答えするとあれは結構上位の悪魔で以前この姿の時に戦った事があります。

あの技は質量を持つ重力場を使った攻撃で空間で囲わないとこの世界が消滅しちゃうので

A○フィールドという障壁で囲って敵を文字通り消滅させました。」


カズヤのアバウトな説明は全員を更に混沌に陥れたが多分詳細に説明されても理解が追い付かないと悟って諦めた


「まぁ結果的にワールは死んだしドラグ王様は無事。ネクロポリスは安泰、万事結果オーライ。

これで良いんじゃないですかね?」


ドラグ王達はここで初めてカズヤの秘めた力の一端に触れて気付いてしまった


ーカズヤは「この世界の理の外にいる者」だと。ー


『うむ、我等はこれ以上問うまい。カズヤの逆鱗に触れて滅ぼされては敵わぬからな。』


《全くだぜ‼あんなべらぼうな力持ってたのに隠してやがったな?コノヤロー‼》


「あはは…隠してた訳じゃなくて使えなかったんですよ、本当に」


((何処か違うと思っていたがこれ程とは…))


「あの時じゃな?ワシの目の前から消えた時…」


《…ヌギヌギ…?》


「えっと、ラクルさんは服を着て下さい。フェルトさんの想像通りですよ

あと俺は本当に大した存在じゃないので皆さん畏まらないで下さいね?」


《うぅ…我が君…》


カズヤを取り囲んで王達が盛り上がっている間ビレイはワールの死を悼んで泣いていた


『ビレイよ、お主はワールと結託してネクロポリスを危機に陥れた事は分かっておろうの?』


《…はい、ドラグ王》


『禍根は残るとは言えレイス族を廃する訳にはゆかぬ、いずれ誰かを立てて王を継がせようぞ』


《有り難き次第…》


『だがお前と加担した魔導部の数名は責を負って貰うぞ。』


《承知しております。我が君が亡くなられた今、唯一の望みは厳罰を賜ってあの方のお側に参る事のみです》


『悪いがその願いは叶わぬ。牢獄で死ぬまで罪を悔いよ』


《…》


ビレイは肩を震わせ忍び泣いた


『ところでカズヤよ、我の目論見は知っておったのか?』


「あぁ、すいません。知ってました」


『では何故我等に加担を?』


「それはまぁ…恩返しですかね」


《恩返しだってぇ?》


「はい。ドラグ王様にはフェルトさんを快く受け入れて貰いましたしグズリ王様には優しく接して貰いました。

ガイア王様には初めから俺の存在を認めて貰ってましたし…それらの恩返しですね」


『恩か…我等にはない感情だが実際触れると温かいモノなのだな』


《俺とカズヤはもう盟友だな‼》


((…俺も盟友に加えてくれ!))


《痺れちゃうわぁ☆》


…何かチョイチョイ見切れるな…


「お騒がせしましたけど皆さん今後の復興、頑張って下さい」


『もう行くのか?』


「はい。フェルトさんは馴染んでいる様ですし俺も元いた所に戻ります」


『ではせめて1日、1日だけは我等の歓待を受けてくれ‼』


《そうだぜ、兄弟‼このまま帰しちゃ俺等の気が済まねぇよ。なぁガイア王‼》


((その通りだ‼))


「あはは、では1日だけご厄介になります」


《そう来なくっちゃな‼》


グズリ王はカズヤの肩をバンバンと叩いて笑った


その夜ドラグ王達により盛大な送別会が行われた


《さー、どんどん飲めよ兄弟‼》


『こんな愉快な酒宴は久しぶりだよ‼』


((…寂しくなるな…))


「皆さん有り難うございます‼」


こんな挨拶からスタートした送別会は結局深夜まで続いたのだった


ー翌朝ー


「…ん?」


カズヤが意図的に眠りに落ちて少しすると誰かが部屋に侵入してきたのに気付いた


(まさか…ね?)


ーゴソゴソ…スッ…ー


(…‼)


侵入者はカズヤの背後に体を滑り込ませてきた


(ラ…ラクルさん大胆だな…)


カズヤに心臓があったらきっとバクバクいっていただろう


カズヤは意を決して寝返りを打った


「ラ、ラクルさんっ!!」


《グゴォォォッ‼スピィ~…》


「。。。グズリかぁ~いっ‼」


残念ながら最後迄「魅惑」の能力に掛かる事はなかった


小一時間後ガチで逆夜這いに来たラクルさんにこの現場を見られ変な誤解と軽蔑を受けたのは余談中の余談だった


…お、俺には嫁がいるんだもんっ‼

貞操を守れて良かった‼

…良かっ…た…


何故かカズヤの目尻には光るモノがあった

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