第3話 「これが現実だよな」
本編との兼ね合いでこちらは少しずつ投稿していこうかと思います
ー翌日の夜ー
ガララ…
追っ手は来ない様だな…俺が何処かに行ったと思って解散したのか?
…まぁそれならば少しの間は大丈夫かな?墓参する人も疎らだった筈だし
あ、展開が普通過ぎて先がヤバいんだけど…
このままだと討伐か腐敗の二択かよ、救い様がない話だな、こりゃ
とりあえず夜の内に人里から出来るだけ離れて隠れ住むしか当座の生存確率を上げる方法なないな
そうと決まったら早速移動だ!
ーズズッ…ズズッ…ズルッ…ー
遅くても…動かなくても…進むんだ…よっ、よっと。。。
ー三時間後ー
…ふぅ、何とか身近な森迄は来れたな。
確か森を抜けて暫く行くとパージがいた村があったな…
そこまで逃げ延びてパージと接触してみるか。
ー明け方ー
ふぅ。大した事ない距離なのに時間が掛かるなぁ…
やっとパージのいた村が見えてきたよ
完全に日が昇る迄に到着しないと誰かに見つかる危険性もあるからな、急がないと。。。
ーズッ…ズルッ…ー
あ⁉やっぱりパージがいた‼
「ぐがぁぁ…」(パージ、俺が分かるか?)
「がぁ‼ぐ…」(お前は誰だ?何故話せる⁉)
あー、やっぱり意思の疎通は出来ても会話にゃならないんだなぁ
「ぐぐっ…がう…」(俺はカズヤ。パージと同じゾンビだよ)
「ぐう?…ぐぐがっ‼」(家族は皆話せなかったぞ?本当にゾンビか?)
俺とパージは身の上話から今迄の事、パラレルワールドでは友達だった事等沢山話した
パージも最初は驚いていたけど話していない村の話や家族の事を俺が先に話した事で信用してくれたのだ
「が…ぐぅ…」(それでどうするつもりなんだ?)
「ぐ…ぐわう…」(今はお手上げなんだよ。だから生き延びる事だけ考えてここに来たんだ)
「ぐう?がぐぅ…」(でもいずれ此処も討伐の手が伸びるんだろ?)
「ぐぐ…ぐっ‼」(多分ね、だから良かったらパージも一緒に此処を出よう‼)
「ぐぐぅ…ぐがぁ」(俺は此処を出ないよ。出たとして安住の地がないなら此処で討伐されるのを待つよ)
「ぐわぁぁ…」(どうして?)
「ぐあ…ぐっ…」(此処は俺の生まれた村だ。それに家族も「いた」だから死ぬ時も此処で死にたい)
「ぐぅぅ…ぐるがっ‼」(そんな⁉…でもパージの気持ちは分かった。無理強いは出来ないよ)
「ぐごぇ…ぐぐ…」(カズヤの無事を祈るよ。何処かに安住の地があると良いな)
「ぐっぐっ…」(ありがとう。パージも死ぬなよ?)
…はぁ~、説得は失敗に終わったか…でも家族を思う気持ちを無下には出来ないしな…仕方ないか
こうしてパージとは別れる事になったのだ
上手く行き過ぎていたあの世界がおかしかったのだ、と俺は痛感しながら村の跡地から出て行くのだった
ーガサッ、ガサガサッ…ー
この森の中なら人に見つかる事は少なくなるだろう、日中は此処でやり過ごそう
パージの村の跡地近くの森で俺は夜を待った