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ゾンビーノ!パラレル版  作者: とれさん
21/45

第21話 「うっかり」


「あ゛ぁ゛っっっ!!??」


荒野を歩くカズヤが突然吠えた


「な、何じゃ??」


フェルトは心臓をバクバクさせつつ訊ねる(動いてないが)


「「休憩中に」って…俺達村から出て一回も休んでないじゃないですかっ!?」


「…今頃気付いたのか…なかなかに疎い性格じゃのぅ」


「これじゃ創作とか無理ですよ?」


「カズヤ…お主もう1つ重要な事が抜けておるぞ?」


「えっ!?何です??」


「…その「創作活動」をする為の材料や道具は何処から集めるのじゃ?」


「?…はっっっ⁉」


「そうよの。前のターンでは具現化能力で思いのままだったじゃろうが今回はそうはゆかぬぞ?」


「でしたね…」


カズヤはガックリと肩を落とす


「まぁネクロポリスに着けば何かしらの材料は集められよう。

アンデッドの国とは言え不毛の大地とは限らんからの」


「成る程!では急ぎましょう!あっと!その前に…」


カズヤは一旦フェルトを車椅子から下ろし何やら細工を始めた


ー数十分後ー


「…まぁこれで良し!かな?」


「一体何をしとったんじゃ?」


「えへへ…車軸にベアリングの様なモノを付けてみました。これでスムーズに車輪が動きますよ?」


「ベア?そんなモン付いたからと言って…おぉっ!?」


カズヤが問答無用でフェルトを乗せてダッシュする


「…確かに軋みが少なくなっとるの⁉これは前世の技術か?」


「まぁそんなモンです。車軸の摩擦を減らして振動や騒音、転がり抵抗とかを低減してます」


「。。。良く分からんが凄い技術じゃ。ところでそのベア…何とかの材料はどうしたのじゃ?」


「あ、俺の「骨」をちょっぴり使ってます」


「…は?」


「だから…「骨」をですね、細かく砕いてボール状にして車軸に…」


「驚いておるのはソコではない!己の体を砕いたのか!?」


「あー、これは実験ですね。自己再生能力が備わっているなら欠けても治りますし…

治らなくてもそもそも骨格だけで自重を支えられる訳ないのに支えてますしね」


「…何とも破天荒じゃの」


「でも滑らかに動けばフェルトさんも負担が軽くなるでしょ?」


「…お主…」


「良く考えたら骨なのにどうやって「力」を出してるんですかね?全く不思議ボディですね!」


フェルトはカズヤの正に身を賭しての献身に感極まったのだった


ーカラカラカラカラ…ー


休む必要のない二人は果てなき荒野を爆走する


「村を出て1週間弱になりますがまだ何も見えませんね…」


「そうじゃのう…師匠より譲り受けたネクロノミコンに偽りがあるとは思いたくはないが…」


「これ普通の人ならまともに到達出来ない道のりですし何処かには着くでしょ」


「…お主が楽観的で救われるわぃ」


「どうせ拾った命ですからね、もう悩みませんよ。あはは‼」


「そのテンションで笑われると寒気がするのぅ…じゃが何か先に見えるぞ?」


カズヤ達の目指す先に明らかに人工的な建造物の影がうっすら見える


「カズヤよ、ワシ達はいくら魔物(に近い)と言っても部外者じゃ。

敵対行動を取られた時の対策を今の内に練っておこうではないか」


「そうですね、一旦休憩しますか」


カズヤ達は建造物の影がもしかすると目指していたネクロポリスなのでは?と予測して

今後の対応策を念入りにするのであった

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