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第16話新天地へ

第16話です。主人公最強って設定してるんですけどこれ……自分の解釈違いのような……。

(11月1日改稿)

 

「戻っ……たわ……」


 身体の殆どが崩れてギリギリ人の形を保っているシア様が転移してきた。


「うわぁ……ボロボロじゃん……」


 隣のヴィネーが言う。

 シア様は例え神が相手でも無傷で帰ってくる。

 今回シア様は存在を保てなく成る程の事をした。


「無理しすぎっす!あの世界全ての魂を回収して別世界の転生システムに干渉するなんて!」


 命を奪わないといけないのは魂を世界から切り離し、回収するためだった。


「そうね……上位の神でもきつい……わね……。でも少しは変われたかしら……?それとこれを……」


 そう言ってシア様は自分に黒い剣を渡した。


「うわぁ、これシア様の剣じゃないっすか。この一振りで一体どれだけの神を葬れるか……。確かに受け取ったっす」


 シア様が渡したのは彼女の持っている魔神器。

 神の武器は神器と呼ばれ、魔に連なる神器は魔神器と呼ばれる。


「……彼を……暫……く……頼んだ……わよ……。惚れちゃ……ダメ……よ……?」

「なら早く戻ってくるっすよ」

「ええ……そう……する……わ……よ……」


 シア様は消えた。


「シアは何処に?」


 ヴィネーが聞いてきた。


「……分からないっす。でもシア様なら直ぐに回復して戻ってくるっすよ」

「ははっ、彼女ならきっとそうに違いない」

「ヴィネーはどうするっす?」

「んー、あのさ。セレーナもカエレムに送ってくれない?面白そうだし」

「わかったっす。ヴィネーは?」

「勿論!行くよ!カエレムなら好きに出来るし」

「じゃ、アルカ様とセレーナ様そしてセツナ様召喚!」



 紅い柩が呼び出されて蓋が開いた。そこにはアルカ様、セレーナ様、セツナ様の三人。現在、彼等は魂が無い肉体のみの存在。


「紅い柩とかセンス無いね」


 ヴィネーが言う。


「酷いっす!これは自分のイメージカラーっすよ!」

「あー、はいはい。ほら早くやっちゃって」



「では続いて魂をほいっ!」



 透明で中に靄の様なものが渦巻く玉━━魂。



 自分は三人に近づき、それぞれの胸に魂を置いた。



 すると魂はスッと融けていった。




「じゃ!カエレムに送るっす!先にヴィネーも行くっすよ!」


 自分が指を馴らすと四人の足元に魔方陣が現れた。


「先に行ってるねぇー」

「向こうの学院の医務室に送るっす。後はアスクレピオスに聞くっすよ」

「了解~」



 四人が光の粒子となり消えた。























「ほんと無理しすぎっす。間違いなく貴方が世界を救ったっすよ。自分が彼を必ず守ってみせるっす。だから早く戻ってくるっす……ルシファー様」








 自分もカエレムへ転移した。










 ***





「汚嬢様、そろそろ行きますよ。巻き込まれたら死にます」

「ああ。あの女、この世界の寿命が尽きるのを知ってやがったのか」


 あの女━━シアに強制転移させられたアタシ達が『オベロン』に戻ってきた時、全ての生命の魂が回収されていた。


「全ての魂の回収ですか……」

「アタシなら絶対しないな。死ぬかもしれねぇーし」

「流石、汚嬢様ですね」

「……褒めてねぇだろ?」


 メドゥが転移して消えた。


「逃げやがった」


 アタシは立ち上がって叫んだ。


「世話になったな!」


 長年暮らした『オベロン』に別れを告げて転移した。


















 レアが転移した直後、『オベロン』は消滅した。




 天災が起きるといった前触れは存在しない。




 そこに世界があった事実など残らない。





 しかし━━




 



『オベロン』があった空間を何かが漂っていた






 覚えているだろうか?








『精霊神特性石床よ。世界が消滅てもこの石床だけは残るわ』









 想定外の生存者(石床)の存在は果たして……









もう一話投稿します。

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