女騎士「んほぉぉぉぉ!? オークに犯され過ぎて体が小さくなっちゃったのぉぉぉぉ!!!!」
出オチには……させない!!
天井から滴る水音で目を覚ました女騎士。土の感触は良いとは言えず、直ちに身体中が疲労と虚無感に襲われた。
(……確か鎖に繋がれていた筈だが)
壁から延びる鎖の先には手枷足枷が着いてはいるが、女騎士の身体を束縛する物は何一つ着いていなかった。
(……この牢獄、こんなに広かっただろうか?)
女騎士は自分の身体に違和感を覚えた。何より、唯一与えられたボロがとても大きく感じ、立つと床をするびる様になっていたのだ。
(これは……私が小さくなっている……のか!?)
牢獄の格子の間から身を乗り出し女騎士は確信した。どうやら一夜の間に女騎士の身体は、三歳くらいの少女へと変貌してしまったのだ!!
そして、女騎士は未だ寝静まるオークの巣窟から静かに脱出した―――
「―――と言う訳だ」
女騎士お付きのメイド『アリサ』は生還した女騎士の報告に酷く困惑した。
「生きて戻られた事はとても喜ばしい事ですが、これは一体……」
「分からぬ……ただ、オークに酷い屈辱を与えられたショックから来たものかも知れん」
「何はともあれ先ずはこちらを……」
アリサが取り出したのは、今の女騎士にピッタリなサイズの可愛らしい服だった。
「準備が良いな……」
「こんな事もあろうかと思いまして、色々と取り揃えております」
女騎士は手渡された服に袖を通そうとするが、不慣れな身体故に着替えに手間取っている。
「……すまぬアリサ。着せてくれないか?」
「かしこまりました(着替えできない女騎士様可愛い……♡)」
―――ヒラヒラ
何処からともなく舞い踊る紋白蝶。女騎士の意識は自然と蝶の方へ……
「あ! ちょうちょうぅぅぅぅ!!」
「女騎士様!? 蝶々でアヘッてはなりませぬ!!」
「す、すまぬ。何故か無意識に子供じみた真似を……」
「(蝶々でアヘる女騎士様クソ可愛い……♡)」
女騎士は困惑した。最早身体だけではなく心も三歳児となりつつ居たのだ!
―――チラ
テーブルの上に置かれた飴玉のケース。
「あめぇぇぇぇ!!」
「女騎士様!? 飴玉でアヘらないで下さいませ!!」
女騎士はアヘ顔ダブルピースで飴玉を頬張った。その仕草は正しく三歳児そのものだったのだ!!
「とりあえず紅茶でもお出し致しますので、椅子にかけてお待ち下さいませ」
「おいすぅぅぅぅ!!」
「……………………」
アリサは女騎士のアヘに反応することなく無言でその場を後にした。
「い、いかん……身体が勝手にアヘりおる。このままでは部下やアリサに示しが付かないではないか!」
「女騎士様、やはり紅茶よりオレンジジュースの方が……」
「じゅーしゅのむぅぅぅぅ!!」
「クッキーもありますが」
「んほぉぉぉぉ!! くっきぃぃぃぃ!!」
「ゼリー」
「ぜりぃぃぃぃ!?」
「文〇堂のカステラ」
「ひぎぃぃぃぃ!! もうらめぇぇぇぇ……!!」
押し寄せるアヘのビックウェーブ!!
女騎士の顔からはヨダレが止め処なく流れており、最早唯の三歳児でしかなかった。大量の菓子やジュースを口に頬張り、女騎士は至高のアヘをしめやかに漏らした。
そんな女騎士を見ていると、何だかアリサは意地悪をしたくなってきた。
「それで、オークの巣ではどのような目に……?」
「それは……口にするのも苦痛な事だ……」
「大勢のオークの慰み物に?」
「いや……相手は一人だ」
「寝る暇も無く激しく?」
「いや……ダニエルは優しかった」
「ダニエル……?」
「ああ……イケメンオークだ。こちらから指名した」
「指名、出来るんですね……」
「無理強いはしないのが今のオークのやり方らしい」
「あれ……? もしかして昨夜はお楽しみでは……?」
「……(ダニエル)」
女騎士の脳裏には、昨夜行われたダニエルとのプレイの数々が蘇っていた。
と、その時衛兵が慌ただしく二人の居る庭園へと入ってきた!!
「大変です! 怪しいイケメンオークが!!」
「ダニエルだ!!」
女騎士は菓子を再び頬張ると小さな身体で騒ぎの渦中へと駆け付けた!
「ダニエル!!」
「オオ! オンナキシー!!」
女騎士はイケメンオークへと抱き付き、熱い抱擁を交わした。
「じゃ、出掛けるから」
女騎士はオークに肩車して貰うと、そのままその場を後にした―――
「……何だこれ」
アリサは酷く困惑してその場で呆然と立ち尽くすしか無かった…………
読んで頂きまして、ありがとうございました!!
(*'ω'*)