すべてはここから その①
お初にお目にかかります。
ただのラノベ好きが調子に乗って書き手になってみました
意味不明で使い古された設定、ご都合主義のオンパレードなおかつ不定期更新ですが
暖かいお気持ちでお目汚しいただけると本望です
では、どうぞ
この世界「インサル」には何故か分からないがかなりたくさんの迷宮がある。
自然発生とか、人為的とか、神がかり的なとか言われ続けてもうどのくらいたったかさっぱり検討もつかない。
そんな迷宮に導かれるようにしてある数奇な運命を背負った探索者達が集っていく。
やぁ、僕の名前はモーリス・クイール。一流の探索者を目指す15歳の少年さ。
みんなヨロシクね、そしてさようなら。
えっ?何で『さようなら』かって?それは・・・
僕が今現在落とし穴のトラップを踏んでしまって絶賛自由落下の真っ最中だからだ。
「あぁぁぁぁ、めっちゃ深いぃぃ!?神様、僕に翼を下さいぃぃ!?」
モーリスは恐怖のため混乱の向こう側に行ってしまっている。
「そうだった!!僕には飛行の魔法が使えるんだった・・・詠唱どうだったかな?思い出せない・・・
てか・・・そんな魔法知らないから、思い出せないはずさ!!」
もう一度、敢えてもう一度伝えておこう。
モーリスは恐怖のため混乱の向こう側に行ってしまっている。
そのとき、モーリスに不思議なことが起こった!落とし穴の全体が眩いばかりに輝きだし、なんとも言えない暖かくも優しい雰囲気に包まれた。
するとモーリスの落下速度が少しづつ、まるでブレーキが掛かったかのように減速を始めていく。
幾分か落ち着きを取り戻しつつある混乱中のモーリスはこの現象に話しかける。
「もしかして神様ですか?僕に翼をくれたんですか?僕は助かるんですか?なんとか言えよぉぉぉ!!」
半狂乱の一歩手前の精神状態で喚きたてながら喋り続ける。そんな状況がしばらく続いて、次第に輝きは失われていき、優しかった雰囲気もいつもの冷たいダンジョンのそれに戻っていった。
「おい、神様!いつまで無視を決め込むんだ!助けてるれてると思ってたから下手にでてるの・・・」
ドサッ。やっと穴のそこまでたどり着いたらしい。どうやらモーリスは一命をとりあえずとりとめたようだ。
「地味に痛い・・・受け身も取れなかったし、もうちょいゆっくり着地させてくれればよかったのに、中途半端だよな。ちゃんと助けろってんだよ」うつ伏せのままモーリスはブツブツ言っていた。
不意に視線を感じて姿勢を変えると小さな光り輝く玉が浮かんでいた、手を伸ばし触ろうとした瞬間
「良かった、助けることができた。途中でもうだめかと思ったのは黙ってたほうがいいでしょうね。」
なんとも言えない可愛らしい声が玉から聞こえた。
「玉がしゃべった!!なに!!モンスター?僕は美味しくないから食べないでぇぇぇ、ここから出してよぉぉ」再び混乱の向こう側に行こうとするモーリス、彼を尻目に玉は喋り続ける。
「食べませんよ、お願いだから落ち着いてください、時間がありません。」
なぜか玉もつられてうろたえ始める、そしてキレた。
「落ち着けって言ってるだろうが!!!このへっぽこ冒険者め!!」
急に浴びせられた怒号に我に戻ったモーリスは恐怖に耐えながら押し黙った。
「よし、いいこですね。では自己紹介しますね。私はこのダンジョンの管理を我が大神マグダリア様より仰せつかったフィーナです、階級は女神見習い(仮)です。あなたは?」
自分のことを問われていると気づいたモーリスは慌てて答える
「僕は探索者のモーリス・クイールです、フィーナ様が助けてくださったんですか?僕はここから帰れるんですか?そもそも見習い(仮)って階級って言っていいんですか?」感情の大混雑の中でなんとか絞り出した答えに若干のスルーを交えながらフィーナは続ける。
「モーリス君ですね、確かに私が助けました。感謝と私に対しての信仰を忘れないでくださいね。さっきも言いましたが私達には時間がありません、簡単に説明しますかしっかり聞いてください。」
その言葉に神妙な面持ちで聞き入るモーリスに衝撃の一言がフィーナから放たれる。
こんな感じでいいのだろうか?
ここまでお目汚しいただきありがとうございました