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胸の中の声  作者: 風鈴華山
1/2

始業式から自己紹介

グダグダですがよろしくお願いします。

 ピピピピッピピピピッピピ、カチッ


「はぁー。ねっむ。」


 俺は、ベッドから身体を起こした。


「あぁー。もう一回寝よ。おやすみー。」


 もう1度ベッドに潜った。すぐに寝息が聞こえてきた。


「にぃーにぃ起きなさーい。今日始業式だよー。遅れるよー。にぃーにぃ。」


 妹が呼んでる気がするなぁー。まぁーいいかぁー。あれ?妹が近づいてくるぞ?嫌な予感がするなぁー。


「うぐっ!?」

「お·き·な·さ·いー。」


 妹が俺の鼻を摘みながら言ってくる。


「ハイ!分かりました長官!!起きさせてもらうます!!」


 俺はすぐに起き上がり、妹に敬礼をした。


「よろしい。」


 はぁ。いつの間に妹はこんなに凶暴になってしまったのだろうか。こんな風に育てた覚えは無いぞ。


「にぃーにぃ?今なんか失礼な事考えなかったー?」

「いえ。滅相もない。考えておりません。」

「ふぅーん。」


 クッ、やはり我が妹は感が冴えてる。素直に尊敬しよう。


「母さんおはよぉ。」

「おはよ。智。」

「ママおっはよー。」

「おはよ。美紀。朝ご飯はパンでいい?」

「「いい(よぉー)。」」


 俺達は母さんからパンを貰い、食べ始めた。


「ごっそうさぁーん。」


 朝ご飯を食べ終えた俺は制服に着替えた。何故かって?今日から市内トップクラスの三倉高校に行くのだ。あぁー受験はマジでキツかったなぁー。今日は始業式だから気合を入れて今は勝負パンツだ。


「行ってきやーす。」

「行ってらっしゃい。」


 5分ほど歩くと三倉高校が見えてきた。去年改装しただけあって綺麗だ。校門の前に始業式と大きく書かれている看板がある。せっかく頑張ってこの学校に入ったんだ。楽しく過ごしてやる。


「えぇーと、御影、御影、御影···あった。C組か。」


 俺は今クラス表を見ている。なに組が賢いとかはないが、始業式の席の範囲が組によりあるので人が多い。


「はぁ。やっと座れる。」


 組を知りたい人に押され、もうクタクタだ。俺が座ろうとしている席の隣に綺麗な人が座っている。


「あのぉ、隣いいですか?」


 綺麗な人がこちらを見た。

________________________


 私は三倉高校の始業式に来ていた。私は人一倍可愛いらしく人によく見られる。男性に限っては私の胸ばかり見て私とは目が合わない。特に何か言うつもりは無いが人と話す時は目を合わせて欲しい。もう3年以上男性と目を合わせていない。そんな私は今始業式が始まるのを席に座って待っていた。そんな時


「あのぉ、隣いいですか?」


 1人の男性が居た。そして、バッチリ目が合った。そして、私はその眼に飲み込まれた。その瞬間私の心臓が大きく動いた気がした。段々顔が暑くなってきた。


「えっ、大丈夫ですか?顔赤いですよ。」

「だ、大丈夫よ。気にしないで。隣なら座っていいよ。」


 なんだか恥ずかしくなってきた。これが恋?いや、私は恋なんかしてない。これは久しぶりに男性の人と目が合ったからこうなっただけだ。


「あ、ありがとうございます。せっかく綺麗なんですから身体には気をつけてくださいね。」

「き、綺麗!?私が!?」

「はい。」


 あぁ、こんなんじゃあ、ほんとに恋してるみたいじゃない。でもやっばり恥ずかしい。


「貴女もC組ですよね?」

「そうよ。」

「これからよろしくお願いします。」

「え、えぇよろしくお願いします。」


 この雰囲気ってあきらかにお見合いパーティーよね。もう付き合うみたいじゃない。ないわ。そんな事は絶対にないわ。私の隣にまた人が座った。


「ねぇねぇ、お前ら付き合ってんの?教えてくれん?」

「「付き合ってません!!」」

「えぇー完全にお見合いパーティー風じゃん。で?ホントは?」

「付き合ってないよ。僕みたいな人がこんな綺麗な人と付き合える訳ないし。」


 あぁーまた綺麗とか言ったー。もう無理、心臓が張り裂けそう。死にそう。


「あはは、綺麗とかを平気で言うとは、やるな!キミ。」

「はぁ。ありがとうございます?」

「ふふふっあははははは、ホントに面白いな君達は。俺もC組だからよろしくな。」


 その人は席から立ち、私の耳元で


「素直に、認めた方が楽だし、面白いぞ。」


 と言って行った。素直に認める!?私が人に恋したことを!?うぅぅ、分かったわよ。認めるわよ。私が今隣に座ってる人が好きなのを。

________________________


 うわぁー、嵐みたいな人だったな。あの人また別の人に話しかけてる。凄いなー。


「うわぁー。ほんとに元気な人達だったねー。嵐みたいでさー。そう思わない?」


 僕の横にいる綺麗な人ではなく前にいる茶髪の女の人が話しかけてきた。


「えぇ、そうですね。ところで1つ聞いていいですかね?」

「ん?なになに?」

「その茶髪は素敵ですけど染めたんですか?」

「いや、遺伝子でこうなったー。それにしてもさっきの人も言ってたけどさー、素敵とか平気で言えるとはやるねぇー。」

「いえ、本心を言ってるだけなんで大丈夫ですよ。」


 んー?変な事言ってるかな?分からん。


「それとさー、丁寧に話さなくてもいいよー。」

「え、いいの?いやー、正直さ、第一印象は大切かと思って無駄に丁寧でいたんだよ。いつも俺って言ってるから僕は疲れるんだよね。」

「おぉ一気に砕けたねー。しかもぶっちゃけたねー。」

「あっ私も丁寧に話さなくてもいいよ。」


 あっ、綺麗な人の事を忘れてた。


「分かった。これでいい?」

「えぇ。」

『皆さん静かにしてください。今から始業式を始めます。』

「静かにしよっか。」

「はい。」

「ねぇーホントに付き合ってないの?」

「「付き合ってません。」」

「息ぴったりー。」


 はぁ、なんでこんなに付き合っていると間違われるんだろう。


 始業式は問題なく進んだ。驚いた事といえば校長先生の話が短かった事だ。いやー話が短い校長先生っているんだなー。俺達は始業式が終わった後教室にむかった。


 教室に入った俺達は番号順に席についた。すると、男教師が入ってきた。


「よーし。全員いるなー。俺はC組担当の赤坂だ。これから1年よろしくな。まずは自己紹介からやるか。名前が分からんと困るからな。まずは1番から。」


 当たり前のように自己紹介が始まった。何喋ろうかなー。あっ、さっきの嵐みたいな人の番だ。


「俺の名前は上川 拓(かみかわ たく)だ。よろしくな。まぁだいたいの人はさっき話したけどな。部活は新聞部に入るつもりだ。好きな事と趣味は人と話すことで、家でやることは読書だ。以上。」


 拓って言うんだ。好きな事と趣味はなんとなく分かってたけど家でやることは意外だな。そんなこと考えてる間に俺の前の人が話し始めた。


「えー僕は間宮 友也(まみや ともや)。よろしくお願いします。趣味は将棋で好きな事は将棋と人の話を聞くことです。でも話すことはそんなに好きじゃないです。」


 友也か。将棋が趣味とは番号が近いから仲良く出来るかな?と、遂に俺の番がきた。上手く話せるかなー?頑張ろう。


「僕の名前は御影 智(みかげ さとし)。趣味は走ることで好きな物は法律です。1年間よろしくお願いします。」


 うまく言えたのだろうか?んー全員無反応だと失敗したのかな?法律がいけなかったか?使えるのに。まぁそもそも自己紹介で笑いは起きてないだろうけどさ。あ、女子が始まる。


「はいはーい。うちは一ノ瀬 夏帆(いちのせ かほ)や。よろしゅうな。うちは趣味も好きな事も運動や。うちは足速いでな。競走ならいつでも受けて立つでー。サトシっちまた今度競走しようなー。」


 おー初めて笑いが起きた。にしても元気な人だな。サトシっちってさ、俺の事だよね?競走かぁー勝てるかな?名前は覚えとこ。綺麗な人の番だ。


「こんにちは。私は南条 美咲(なんじょう みさき)です。趣味は泳ぐことです。好きな事はピアノを弾くことです。これからよろしくお願いします。」


 おぉーピアノとは流石と言うべきなのか、当たり前と言うべきなのか。しっくりくる。南条 美咲、よし覚えた。茶髪の人だ。


「私は宮里 千歌(ちやざと ちか)っていいまーす。よろしくー。趣味は歌うことで好きな事は歌うことでーす。将来歌手になろうかなーと思ってまーす。」


 千歌。へー歌手か。名前に歌が入ってるから歌上手いんかな?まぁ名前は関係ないと思うけど、一回聞いてみたいな。

 そんな感じで自己紹介が終わった。そして、俺達は帰宅した。

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