コルトシングルアクションアーミー初期型
長い間あけていた・・・・いやまあ、仕事に艦これにスカイリムとか・・・・・いや、言い訳は駄目とか言われるね。
雷管が開発され、銃身に直接雷管を取り付けることで連発にした打管式、パッカーション式銃。
それより発射速度を上げたりしたいというのがやはり兵器開発の宿命です。
その結果、生まれたのは金属薬莢です。
とはいえ、最初期の金属薬莢は技術的な問題により、ピッタリの加工弾が作れない状態だったりするのでミニエー弾や椎の実弾を先端に使用することが多かったです。
それと同時に様々な方式でのリボルバーが開発されていきました。
基本的にリボルバーというと皆が思い浮かぶ、横に回転式弾倉を開くスィングアウト方式、散弾銃と同じように銃身を下に向けて薬室を開く中折式、中には弾倉ごと交換するという方法もありました。
しかしコルト社はシングルアクションアーミーではエジェクションロッドを操作して空薬莢を一発ずつ押し出して、一発づつ装填し直す方式を取りました。
というのも軍用銃としての確実性と威力を求めたからでした。
シングルアクションアーミーを開発する前に開発されたパッカーション式のウォーカーモデルというバージョンが開発されましたが、このウォーカーモデル開発に協力した陸軍のウォーカー大尉はウォーカーモデルの完成を見ることなく戦死しましたが、その理由は原住民が戦いの儀式で使った麻酔の効果が強力で突撃により20発ものの銃弾を受けても相打ちへと持ち込んだ武人もいました。
コレによりアメリカでは拳銃=ハイパワーな突撃を止めれる攻撃的な防御武装という感じになりました。
以降、ベレッタM9が採用されるまで弾数よりも一発の威力を重視するマッスルな銃が愛されました。
ウォーカーモデルはすぐに大口径化され、改良を加えられ、ドラグーンという騎兵戦闘用拳銃へと進化しましたが、金属薬莢方式が誕生すると従来型のパッカーションは廃れていきました。
突撃に耐えれるハイパワーな大口径弾を撃てる銃であり、尚且つハイパワーな銃弾を何発撃っても壊れない銃。そのために機構はシンプルであることが求められ、シングルアクションアーミーへと昇華されたのでした。
しかしこのシングルアクションアーミーが登場して、しばらくすると黒色火薬に代わり無煙火薬が登場しました。現在の拳銃やライフルで使われている物です。
黒色火薬に共通して問題となる発射時の強力な煙を抑えつつ、同じ量で威力が上という上位互換の火薬はたちまち人気を勝ち取り、コルトシングルアクションアーミーも途中で黒色火薬用から無煙火薬用にフレームを強化した物が出されると初期型はコレクションアイテム、アンティークへとなってしまいました。
そして今度はコルトM1911、通称ガバメントが生まれました。この結果、米国はリボルバーは警官や民間人向けの銃となりました。
とは言え、リボルバーにはリボルバーの良さがあるというので、無煙火薬での進化は進んで行きましたが、黒色火薬での進化はこれ以上なくなり、黒色火薬は本当にアンティーク銃コレクターの愛用品へとなってしまいました。
西部劇の主役、コルトシングルアクションアーミー。それが黒色火薬の歴史にトドメを刺した銃だったりします。
そしてコルトシングルアクションアーミーはガンマンの銃として活躍しましたが、コルトガバメントとなるコルトM1911が登場した瞬間、キャトルマンリボルバー、牛飼いの拳銃という物になりました。
西部開拓の歴史を進んでいき、最後は自らの存在を軍用や警察用から民間の骨董品コレクターの銃となり、西部開拓期にも象牙のグリップや金細工などの装飾を施した銃として発展しました。
もし、小説でキャラクター的に持たせるとなると二丁拳銃とか4丁拳銃とかの再装填を考えないヘビーウェポン思想な人だったりするでしょうか?
設計思想上、このコルトシングルアクションアーミーでもロングバレルでストックをつけたカービンモデルは存在しますので銀の銃弾を使うとかのシーンで映える銃でしょうか。
そして次のデータが最後のページとなります。