各国の魔術師への対応
科学が台頭している現代では、魔術師は大っぴらに魔術を行使するわけにはいかない。基本的に、魔術師の統制は協会とその各国支部が任を負っているが、世界各国の政府もその多くは魔術師の存在を認知し、対応を極秘裏に定めていることが多く見られる。
・アメリカ合衆国
アメリカにおいてはそれぞれの州で若干規定に差異があるものの、多くは協会のカナダ支部の協力を得ている。CIAやFBIにも魔術専門の捜査官(基本的にあくまで対魔術師専門であり、本人たちが魔術師であるわけではない)が存在するが、仮に魔術師が犯罪を犯した(犯したと発覚した)としても、最終的には協会に引き継がれることになっている。また、協力捜査をすることも多々あり、協会自体とは国として仲の良い関係にある。
・イギリス
協会の本部が近いだけあって、国内での魔術師の統制や魔術師がらみの事件は協会がほぼすべてを担当している。一応、警察の上層部や政府関係者の一部が魔術師の存在を知っているが、専門の部署は持たない。また、協会の他に、英国国教会の特別組織が独自に魔術師の監視を行っている。宗教が絡む組織なだけあって、境界なき魔術使用を謳う協会とはあまり仲が良くない。
・インド
インドには大きな協会の支部が存在するが、実際に魔術師の統制を行っているのは政府機関である。この機関は協会が設立される以前から存在していたとされる魔術結社が前身となっており、魔術の世界でも強い権威を持っている。
・中国
中国にも大きな教会の支部が存在する。統制は基本的に彼らが行っているが、中国共産党内部に存在する魔術師専門の機関と長らく対立している。その理由は定かではないが、現在は互いに協定を結び、エリアを定め互いに不可侵とする不思議な構図が存在する。
・日本
日本では統治家と呼ばれる四つの魔術の家と、輝有という日本最大の魔術組織が各地区ごとの魔術師を統制している。また、日本政府内にも文科省直属に魔術師や魔術の世界がらみのことを担当する部署があり、少数ながら活動している。一応協会の支部が存在するが小さなもので力は強くない。




