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-始原の書- 【うちの魔術設定】  作者: マナ'
第二章 「協会」
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「協会」のシンボルマーク

 正三角形の頂点上に正三角形がそれぞれ配置され、上の三角形には北極星が、右には月、左には太陽が描かれている。正三角形の外接円は二重円になっており、円と円の間には、最古と考えられる魔術詠唱文が書かれ(省略されることもある)、円の中心には炎が描かれる。

 このマークは原始魔術を表したものである。

 まだ魔術が、魔術として認識されていない時代、もっとも早い時期から使われた魔術様の術は操火術であった。火を使うようになった人類は、時には制御できないその火を統御しようと考えるようになった。そうして操火術が生まれた。これは協会から最古の魔術として認定されている。円の中央の炎はこれを表している。

 次に三つの三角形は三大原始魔術を表している。

 天恵術、操火術、呪術である。

 それぞれ北極星、太陽、月に対応している。形が三角形であるのは、三角形が古来より勢力均衡の形であると考えられていたためである。頂点に存在する天恵術は古代、人々が最も重要としていたものである。すなわち、雨乞いや豊穣を祈る儀式のことで、古代の人々の生活に密接に関係していた。強く輝き、光と暖かさをもたらす太陽は火の象徴とされることもあった。操火術は太陽の存在が重要視され、火による明かりが必要な夜は太陽が出ず重要性と矛盾していたが、それは絶対に理と考えられていて、夜になって火を起こすことは少なく、日中、日が暮れるまでに火を熾しておいた。月は負の象徴で人を呪う呪術において重要視されることが多かった。月は負のエネルギーを夜の間地上に送ることで夜の暗闇が生まれると考えられていた。そして太陽が昇り浄化されるのである。月の負のエネルギーは人間の感情のエネルギーも増大し、相手を呪い殺すことも可能とされていた。

 二重円とその間に書かれた詠唱文は、魔術の三大要素を表す。二重円が魔術陣を、詠唱文はそのまま詠唱を、そして円自身が魔力を表す。魔力が円で表されるのは、魔力が世界を多い流転するものであると考えられているから。また、絶対の理も表している。(ちなみに書かれている詠唱文は協会の記録にある、ラテン語で書かれた最古の魔術術式であると言われている)


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