基盤となる世界観
~基盤となる世界観は創造のバベルシリーズの転用です~
このページにおいて「世界」と書いた場合は我々が住み、認識できる世界のことを、「セカイ」と書いた場合は、「世界」を包括するものとしての世界を表す。
セカイは海とそこに生える幾本かの樹に例えられる。
まずセカイそのものの空間たるものは無と呼ばれる。アインは何の性質も持たない。言葉で言い表せない存在である(最も、存在以前のもの)。アインは自然と無限を生み出し、アインソフは無限光を生み出した。
この三つを合わせて、最上界と呼ぶ。
最上界には無と有の概念が存在する。これらの概念が混ざり合い、大洋を作り出した。それがすなわち海にあたる、根源の海である。根源の海では、無と有とが混沌として存在するが、その根源の海の混沌を吸い上げて立っているのが樹にあたる魂の起源の樹と呼ばれる。魂の起源の樹に吸い上げられた混沌は一定の方向性を持ちはじめ、有は無を含んで結晶化する。これが情報である。
最上界と根源の海、魂の起源の樹を合わせて、第ニ界、または情報界と呼ぶ。
魂の起源の樹は複数存在するが、それらの上部は枝が湾曲し、半球状のものが存在する。これがアカシックレコード――パトルオロビオスであり、魂の起源の樹を通じて、ここへ情報が流れ込む。流れ込んだ情報はまたここで混沌となり、渦巻く。しかしその過程で、個々の情報の差別化が発生し、より情報量が多くなる。このパトルオロビオスのことを、第三界、または抽出界と呼ぶ。
パトルオロビオスの上には幾つかの球状のものが存在する。実のようなものであるが、これがすなわち世界である。世界はパトルオロビオスから情報を受け取る過程で一部が質量を獲得しこれが形あるものとなる。
世界は物質界、第四界とも呼ばれる。
世界は三つの要素で構成される。世界平行体と世界存在体、そしてリバースである。世界平行体と世界存在体は重なって存在し、その境界がリバースとなる。