パトルオロビオスへの接続方式
魔術の発動とはすなわち、パロトルオロビオスに接続し、任意の結果を得ることであるが、その接続の方法で魔術を分類することができる。
◯「リバータイプ」
大半の魔術に当てはまる型。魔術発動に必要な情報をパトルオロビオスに流しこみ、「結果(注1)」を得る方法。最も単純な接続の方法であり、しかし過程への干渉はできないため、このパトルオロビオスとの接続は直接的間接法と言われる。強制解除可能であるが、一度流し込んだ情報は回収できない。
◯「ミラータイプ」
一部の特殊な簡易魔術に用いられる型。途中まではリバータイプと同様、必要な情報をパトルオロビオスに流しこむ。その後、得られた情報をミラートラップ(注2)を用いて任意の方向に反射を繰り返させることで、擬似的に「結果」を過程に置き換え、干渉する。同じ術を複数回発動するときに有効な方法である。
◯「オルタータイプ」
アンプリファイアなど、パトルに直接関与する術に用いられる型。情報を流し込み、パトルオロビオスから「結果」を得るのではなく、パトルオロビオスの一部に干渉して、情報を書き換えることで、魔術として発揮する。事前詠唱(注3)でも記憶詠唱(注4)でもいいが、複雑な術式を必要とし、ある程度のパトルマッピング(注5)も必要となる。
注1:魔術の本質である現象のこと。とくに、パトルオロビオスから得られた直後の情報のこと。
注2:魔力を反射する壁であり、「結果」の反射を繰り返す壁である。
注3:魔術発動以前に予め術の詠唱を行い、実際に魔術を使う際の手間を省く技術のこと。
注4:事前詠唱の中でも特に、一度発動した術の詠唱を頭の中で思い浮かべて省略すること。索引型魔術の特徴の一つ。
注5:すべての存在を構成するパトルの海の中から自分に必要な情報をマッピングすること。これを行わなければ、パトルの改竄は行えない。オルタータイプを用いる魔術は基本的に無意識化でこれを行う。




