魔術的言語
魔術的言語(英:Magickal Languages --Magickalは綴りミスではなく意図的なものです)とは、魔術に適した言語の総称であり、言語そのものに魔力が宿るとする考え方における、魔力の宿る言語の総称でもある。
①魔術に適した言語
魔術というものは、その術式を論理的に組む必要がある。詠唱にせよ記述式詠唱にせよ、魔術と言語には切っても切れない関係がある。そして、言語の中には魔術に適するものとそうでない言語が存在する(といっても魔術に不適合な言語が魔術に使用できないわけでない)。
魔術に適した言語として最も有名なのがラテン語と英語である。ラテン語は古くから魔術の詠唱に用いられてきた。母語話者がいなくなった現在でも、とくにキリスト教圏の魔術師の間では好んで用いられている。また、英語もその世界的な話者の数もあり、魔術に使用されることが多い。
そもそも、魔術に使用するには文法がはっきりとしており、主語や述語などが明確な言語が適している。インド・ヨーロッパ語族の言語は比較的、魔術に適しているといえる。
また、魔術に使用している人間は多くはないが、「朝鮮語(いわゆる韓国語)」も魔術に適しているとして、最近は協会で研究が進められている。文法的な特徴より、そのハングルという文字が魔術使用に適しているということらしい。
逆に、魔術に向かない言語としては、日本語やオーストロネシア語族の言語が挙げられる。日本語は主語の省略など、文法上曖昧な点が多く、文字も複数種類の文字を使うということが魔術に不向きな性格である。オーストロネシア語族の言語は、多様性が有り一概には言えないが音韻などは向いているといえるが、文法的に不向きである。
②魔力の宿る言語
昔から、言葉には魂が宿るという考えは、世界各地にあった。日本で言う言霊信仰である。
魔力の宿る言語としては二種類ある。
甲:文字そのものに魔力性がある
乙:単語、または文章に魔力性がある
多くは、この甲乙いずれかまたは両方に当てはまる。
日本語は乙型である。
甲型の例としては、ヒエログリフやルーン文字などがあげられる。また、漢字も甲型として考えられることも有り、表意文字のほとんどは甲型に該当する。
いずれにせよ、言語そのものにはもともと魔力など宿っておらず、「魔力」そのものの存在と同様「非現実性世界歪曲」により生まれた概念であると、協会は結論づけている。




