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-始原の書- 【うちの魔術設定】  作者: マナ'
第零章―魔術とは
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魔術紋

 魔術紋とは、魔術師が魔術を発動する際、その回路に付加する飾りのようなものである。英語圏ではsymbolやseal、signと呼ばれる。

 魔術紋の形は様々で、魔術陣、詠唱、いずれに含まれているものもひとくくりに呼ばれる。高揚句としての意味合いが強く、それ自体が意味を成すものではないが、個人が使用する全ての魔術に同系列の魔術紋を用いることで、わずかではあるが威力や精度の向上が期待できる。

 魔術紋は人によって様々で、また制約があるものでもない。例えば魔術陣に付加する図形や文字列であれば、それ自体が回路として意味を成さない限りどんなものを書いても問題はない。今述べたように、魔術紋は回路として意味を成さないことが基本的条件となる。もちろん、回路を挿入するタイプの魔術紋も存在するがあまり一般的ではない。基本的に、回路に影響を与えない形で、元の回路に付加するものである。

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