魔術の中分類
ここでは、魔術をその詠唱方式、描陣方式により分類する。
①「古式詠唱」
古くから用いられている、比較的長い文章を用いる詠唱。魔術の設定を細かく行うことが出来、質が高く威力の高い魔術を発動することができる。大掛かりな文章が多く、きちんと韻が踏まれていたりと文学性も高い。しかし、文章が長いため詠唱に時間がかかるのが欠点。
②「新式詠唱」
古式に対し、近年主流になっている短い文章を用いる詠唱。古式詠唱文から無駄な部分を省き、詠唱にかかる時間を短縮した。古式に比べ、設定量が少ないため、古式ほど威力は出ないとはいえ、詠唱時間はずっと短いため便利である。新式詠唱の中でも特に短いものを「簡易詠唱といい、ほんの数句だけで詠唱文が構成されている。
③「有陣魔術」
詠唱に加え、魔術陣を使う型の魔術。より回路の組立がはっきりとして、術の質が向上する。単に紙などに筆記具を用いて描陣するタイプと、索引型魔術(後ほど説明)の仕組みを用い、幻想投影を用いて空中などに投影するタイプがある。
④「無陣魔術」
魔術陣を使用しない型の魔術。回路の組立はほとんどが脳内となり、高度な技術が必要となるため、素人には難しい。しかし、陣を描く時間を短縮できるため、上級の魔術師には好まれている。
ここまでで詠唱に関して二つ、魔術陣に関して二つ挙げたが、魔術がこれらのいずれかに属するのではなく、それぞれの傾向となる。
③
↑
②←→①
↓
④
XY平面のように考え、例えば第一象限(①③側)にあれば、古式詠唱の有陣魔術である。
ちなみに、魔術陣を必要としない簡易魔術の場合、第三象限(②④側)である。




