表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

花火と義妹

「おねぇさまっ! すごくすごくすごく可愛いですわ!」


「そ、そう?……ありがとう、桜花ちゃん。 桜花ちゃんも、可愛いよ?」


黒に紅い花の浴衣を着た瑛子は、白に桜の浴衣を着た桜花にへらりと笑う。頬を赤くして、喜ぶ桜花はとても可愛らしい。


「おねぇさま、花火大会には不埒なやろーばかりですわ! わたくしが守ってさしあげます!」


「うんうん、ありがとうね? 桜花ちゃん。 でも夏ちゃんもいるから大丈夫だよ」


はしゃいでいた桜花はぴたりと止まった。ううああと少し唸る。


「そうでしたわ……ねぇ、おねぇさま? やっぱり、ふたりで行きましょう」


「だ、だめだよ……だって夏ちゃんも」


綺麗な黒い瞳が、じとりと瑛子をみつめた。思わず後ずさる義姉に、桜花はにぱっと笑った。


「いいんですの。 おねぇさま、おねぇさまはちゃあんとわたくしを想ってくださるから」


花火がぱんっと鳴った。

祭りの始まりを知らせる花火だ。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ