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身分証

「着いた。」


何だこれは、1000年前とは比べ物にならないくらい発展してる。


いや、1000年も経てばこのくらいは成長するよな。


フェンネルは今まで見たことのない街の発展に驚いていた。


「ここが私の街、ビットコール。」


「びっくりするくらいでかい街だな」


レイは街の中を指差しして


「先に身分証を作ったほうがいい。作らずに街を歩いていたら最悪、牢獄送りになるかもしれない。」


フェンネルはコクコクと頷き。


「確かに牢獄行きはめんどくさいか。」


そういい二人は身分証を作るためにブラックハウスに向かった。





フェンネルはある疑問を持った。


「そういえばレイ。」


「なんですか?」


「1000年前の勇者の名前はなんだ?」


「フェンネル・アイス。あなたと同じ名前。」


変わったのは今の勇者と魔王か、


「今度は私が質問してもいい?」


フェンネルは頷いた。


「魔王の塔での発言と1000年前の勇者の名前が完全に一致しているんだけど、あなた何者なの?」


そう言うとフェンネルは少し笑って。


「私が1000年前の勇者、フェンネル・アイスだからだ。」


「転生してきたんだ。」


「そうだな、詳しい話は場所を変えてからしよう。」


そういうとレイは頷き進んでいった。





ここがブラックハウス。早速入ろう。


そう言ってブラックハウスに入った。


中には受付窓口があり結構並んでいるようだ。


そう思っていると、一つ空きができたので窓口に向かった。


「こんにちは~本日はどのようになりましたか?」


「身分証を作りたいんだが。」


「わかりました少々お待ちください。」


そういうと受付の女の子は紙を取りに行った。


「こちらの紙にご記入ください。」


そういうと紙を差し出した。


紙には、名前、生年月日、固有魔法の有無、その詳細、などがあった。


固有魔法か、全部使えるんだよな、まぁ隠すこともないし本当のことを書くか。


フェンネルは紙を書き終わり提出に向かった。


一方レイは休憩用テーブルに座り、ゆっくりお茶を飲んでいた。


なんかレイが羨ましい。


そう思いながら提出した。


「書類を確認しますね。」


そういい紙を見ていた。


最初は普通の顔で見ていたが紙の項目を見れば見るほど彼女の顔が曇っていった。


「すみませんがあなたが勇者フェンネル様だとは思えませんので魔法測定をしてもらってもいいでしょうか?」


「構わないけど」


そういうと受付の女の子は丸い水晶体の魔法測定器を持ってきた。


「こちらに手を当てて下さい。」


そう言われたので手を当ててみた。


水晶体は一度金色に光ってその光が強まっていき水晶体が粉々になっていった。


受付の人はもはや、その場の人全員がフェンネルと砕け散った水晶体を凝視していた。


「勇者フェンネル様で間違いなさそうですね。今すぐ身分証を発行するのでお待ち下さい」


そう言って受付の女の子は焦ってブラックハウスの裏側に行った。


凝視していた人たちがコソコソと。


「本当に勇者様なのか?」


「水晶体を壊したんだし間違いないよ。」


「確かに、あの水晶体を壊した人は誰もいなかったから間違いなさそうだ。」


いろいろな声が広がっていった。





「フェンネル様お待たせいたしました。こちらが身分証でございます。」


「ありがとう。」


フェンネルは礼をいい身分証を受け取った。


これからどうするかねと思っているとレイがいつの間にかこっちに来て。


「近くに魔王と勇者の内容が書かれている図書館があるけど行く?」


「是非お願いしたい。」


そういうとレイは案内するためにブラックハウスを出ていった。


でも疑問に思う。


レイはいつまで俺の案内をしてくれるのか?できればずっと案内してほしい気もするが、流石に難しいか。

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