第8話
「はぁー、はぁー...つかれた。」
無事女の子から逃げ切り(?)ギルドの受付に薬草を持ってきたルテン
「薬草持ってきました!お願いします。」
「すごいっ!大量ですね。確認させていただきます。」
よかった。お姉さんの機嫌もなおったようだ。さっきは、めちゃくちゃ怖かったからな。あまり、怒らせないようにしよう。
「お待たせしました。すべて薬草で間違いないです。こちら依頼報酬の銅板1枚と薬草の代金銅板2枚です。
それと、ルテンさんは、冒険者実績を達成しましたので、冒険者ランクが2になります。冒険者ランクが2になりましたので、ギルドの資料室と修練所が使えるようになりましたので、ご報告します。」
「ありがとうございます。」
銅板を受け取りながら、ルテンはお礼を言って、疑問を聞いてみた。
「資料室と修練所ってどんなところなんですか?」
「資料室は、魔物の特長や植物の種類など冒険に役立つ資料が揃ってあります。貴重なのでランク2の冒険者が見れるのは、一部ですね。
それと、修練所はその名の通り、修練したり、決闘したりで使う場所です。説明はこのくらいでよろしいでしょうか?実際に使ってみるとよくわかると思いますよ。」
「なるほど!今度使ってみます。」
受付のお姉さんとの会話を終えて、ギルドをでようかと思っていると
「はぁはぁー、やっと見つけたわよ!」
後ろを見るとさっきゴブリンに追いかけられていた女の子がすごい怒って立っている。
「あんたね!女の子をあんなところに置いて
帰るとか選択肢ある?ふつう男なら街までエスコートして、あわよくばワンチャン狙うもんじゃないの?」
とルテンに詰め寄ってくる!
「ひぃー、ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」
ルテンはあまりの恐怖に震え上がっていた。
すると受付のお姉さんがまた、青筋をたてながら静かに怒りながら
「あのー、すいませんが受付の前で口論されると邪魔なんで外でやってもらえますか?」
すると2人はあまりの恐怖に
「「すいませんでした。」」
と言って急いでギルドの外に出ていった。
ギルドの外にでたルテンは
「本当にすいませんでした。」
と頭下げて女の子に謝った。
「怒る気持ちも失せたし、もういいわよ。それに助けてもらったしね。私はソフィア。
あんたの名前は?」
「ソフィアさんですね。ぼくの名前はルテンです。」
「ルテンね!今日は助かったわ。ありがとう。それに敬語もさん付けもいいわよ。命の恩人なわけだし、見たところ同い年くらいでしょ。」
「う、うん。わかったよ。ソフィア。」
「あっ!あんたにいいお知らせがあるわよ!」
「いいお知らせ?」
「わたしは、世界中のダンジョンでお宝を集めて、お金持ちになるのが夢なの!
わたしのそばで、わたしを守らせてあげる!」
「いや、いいです。」
これがさまざまな苦難とドタバタ劇を生み出す僕とソフィアの最初の出会いだった。