チヨの爆笑卒業パーティー 【婚約破棄を添えて】
拙いと思いますが、生暖かい気持ちでお願いします。
チヨママの話 ヒロイさん ごめんあそばせ
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今日はついに卒業式です。
いろんな知り合いの方もできました。卒業後も逢いましょうねと約束もしました。
元々引っ込み思案なうえのんびりとした性格なので、まあいろいろと遅れがちになりますが、周りの方がいろいろと気を使って頂いて今日良き日を迎えることができたのです。
ホント自分のできる事をコツコツとしていった3年間でした。
私も一応貴族ではあるのですが、引っ込み思案が災いしてどうしてもリーダーシップとか統括とか人を従えるスキルが底辺です。でも他の皆さんすごいです。
リーダーシップはもちろんの事、とにかく人をよく見てる方が多いですから、私に合った役割を分担しフォローしてくれます。ホントありがたいことです。
そんな優しくて穏やかな学園生活が終わると思うととても寂しく思います。
ここを巣立っていく皆にとても感謝の気持ちを伝えたいと思い頑張ってプレゼントを作りました。
邪魔にはならない物をと考えて皆さんに栞を作りました。
学園の紋章の切り絵に色紙を張ってリボンに小さな鈴を付けたものです。
実は3年間図書委員だったので、クラスの皆さん本を読まれる方が多かったからです。
見た目ハデ目な方、脳筋に見えられる方、教室では騒がしくされている方も図書室に来られていました。
私にはお付き合いし辛そうな印象でも、話してみたらとても優しく気遣いが上手だったり、真剣にお勉強をされたりと、見た目と印象が違う方がこんなにいるのだなとしみじみ思いました。
見た目で決めつけはいけませんね。私もさらに精進しなければなりません。
そんな穏やかでのんびりとした学園生活。
時には驚きや戸惑いもたくさんありましたが、通ってホントに良かったと思います。
学園に通うよう勧めてくれたのは父の兄である伯父の友人で、小さい頃からお菓子をくれたり遊びに連れて行って貰ったり何かとお世話になった方です。
私自身は学園に行くつもりはなく、のんびりと領地でお仕事のお手伝いをしながら勉強すればいいかなと思っていました。
でも学園に通い生涯の親友が出来たり交流を作る事も大切だからと言ってくれたのです。
実際両親や兄などを見ていると作った方が人生楽しいだろうなと思いました。
まあ悩みましたけどね…引き留める方もいましたし……
その引き留めた方は、学園を勧めた伯父様の息子さんでユリウスさんです。
隣領で研究しながら領を経営しています。
母とは商会の共同経営者であり、兄とは親友でパーティー仲間です。
また私の婚約者でもあります。どうやら学園反対は婚姻するつもりだったようです。
私はどちらでもよかったんですけど、周りのみんなが早すぎるといいユリウスさんに束縛ダメと言ってました。
ユリウスさんとても素敵な方なんですよ。
プラチナブロンドに輝いて襟足と前髪を長めにしたとてもセクシーなイケメンさんですから。
私にとっては空の様に澄んだブルーの瞳が印象的なもう一人の優しいお兄ちゃんでした。
でも16の誕生日にプロポーズされてビックリしたものです。
だって、こんなちみっこの地味子にどんな冗談だと……ハッキリ言って気絶してしまいました。
ホント人って驚くと気絶するんですね。
その時の真剣な眼差しと熱も籠った青い瞳は忘れられそうにありません。
あの時ほど私は女(獲物)なんだと思わされたことはありません。
まあ……それからすごく口説かれ溺愛されて絆されました。
誰も反対しないし、むしろやっとかとかがんばれとかでしたし。なんなんでしょうか……
とにかく学園卒業と同時に入籍をする約束をしました。
がまんできないそうです。……いろいろとごめんねと言われましたが、まあ……愛されているってことでしょう((ノェ`*)っ))タシタシ
そうなると私はさぞや可愛くて綺麗な人なんだろうと思うでしょう。
まあ真っ黒なさらさらの髪も真っ黒な眼は私という個性になってると思います。
とても明るくキラキラな色が多いとこですし、男性はがっしり系か細マッチョで長身の方が多いです。
女性もまた細腰で胸は素敵でまつ毛バサバサのスタイルのいい方が多いですし、顔も美形な方ばかりです。
そんな中に…ちみっこな私がいるのです。母の血筋なんでしょう。
母は東の方の異国生まれで、その国は華奢な作りの方が多いそうです。
だから親類縁者から両親の友人の方たちまですごく可愛がって貰っています。
いつもいっぱいお菓子貰いますし、お土産いっぱい頂きます。
私は母が大事にしている市松人形にそっくりなんです。
千代菊て名前までつけています。どうもチヨはそこから来ているみたい……なんか悲しい。
お菊にしなかっただけいいでしょうと言われましたが…どういう意味なんでしょう?
実は母は異世界からの転生者なんだそうです。
その世界ではバリバリのキャリアウーマンだったらしく、仕事をガンガンこなしてお金をドンドン稼いでいたとか……
なのでこちらの世界でもバリバリ働いてお金を稼いで皆を幸せにしたいそうです。
そんな母を父はめちゃくちゃ猫可愛がりに溺愛し、兄は格好いいと尊敬しています。
もちろん私もいつか母の様にと夢見ていますが!
そして母が言うにはここは乙女ゲームの世界らしいです。
うちの兄がどうやら隠しキャラらしいですよ。でも母曰くシナリオ破綻してるみたいです。
ホントは母死んでるし、私はいないし、父も生活破綻 そして兄は冒険者。
ついでに婚約者ユリウスさんも攻略者だそうです。
ちなみに兄は一匹狼キャラでキャッチフレーズは「俺は孤独に愛されてるんだ」だそうです。
兄はここだという時、セリフ言って腹を抱えて笑い楽しんでます。
本人はとても賑やかで明るいですし、人にやたら絡んできてウザイ人です。
孤独に愛されている人じゃないんですか?おかしくてなりません。
そんな感じでめちゃくちゃ破綻して見る影ないです。
とにかく今日が最後で学園を去ります。
クラスメイトが笑いかけたり食べ物を持って来てくれます。
ちんまいので人ごみは危ないと皆さんが気を使ってくれるんです。
だからお礼を言います。ああ、こうやって皆さんからナデナデとされるのも今日で終わりなんですね。
なんだかとっても寂しく思います。じんわり涙が出てきそうです。
「ハイハイ、よしよし・・・またみんなで会う事あるから泣くの我慢するのよ」
「そうだぞ。夜会で会うんだからちょっと離れるだけだ」
「泣かなくてもいつでもあえると思うよ。君のとこの商品お気に入りだからね。」
「そうそう。だから泣かないの」
クラスのみんなが慰めてくれます。
ホント私はとってもいいクラスメイトに恵まれたと思うのです。
「ハア~……でもチヨちゃんにいつも会うことできないのか~俺の癒しが…ウウ」
「まったくだな」
「ほんとよ。がまんできるかしら、チヨちゃんのいない生活」
「「「「「「「それな(ね)」」」」」」」
なんか皆さんすごく残念がってくださるなって……ダア~~……崩壊(泣)
「チヨちゃん!!ああああああ……そんなに泣いたら私達も我慢できませんわ!!(泣く)」
「チヨちゃん!!卒業しても俺たちはいつまでも仲間だから(泣)」
「「「「「「「 ウワ~~~~~ン泣 」」」」」」
「おいおい……マジかよ……」
「まあ……仲良かったからな、あのクラス」
「なんだかうらやましいですわ……」
「そうですわね。ホントはマナーがなってないと思わなきゃならないんでしょうけど……」
まわりの人達もほのぼのとしていた。先生達も優し気な目で見ている。
今日は緩~く気楽でいいのだと思って、だって今日まではまだ学生で子供なのだから……
明日からは大人になり貴族階級に縛られる。
こんなに階級をそこまで気にすることなく和気藹々とするのも今日で最後……
そう思うとニッコリと寂しさを抑えて笑い楽しんで学園最後の時間を会話で花を咲かせた。
そんな感じでみんな和気藹々と楽しんでいた卒業パーティーに水を差す出来事が起こる。
「リディアーヌ・カスタネエ!今日この場を持ってお前との婚約を破棄する!」
突然会場に男性の声が響き女性に一方的に何かを言い募っている。
…………はい??
みんなでほのぼのと楽しく談笑して、今後展望とかいろんな話で盛り上がっていた会場に、場も弁えず水をどっさりとぶっかけた者達がいた。
今日は何度も言うが学園最後の日なのである。
確かに今日は子どもである最後な日だが、やっぱり最低限のマナーはあるよねっと思う訳で……
「誰だよ……人が楽しんでる時に騒ぎを起こす奴は……」
「まったくです。誰ですか!こんなに楽しいひと時を過ごしている時に邪魔をする者は!!」
「卒業証書はく奪しましょうかね……」
うんうん……とみんな頷きその騒動の元凶に目を向けた。
見ると第三王子のアレクシス殿下が公爵令嬢のリディアーヌ様に怒り喚いている。
その腕には男爵令嬢のカリナ様がなぜかギュムっとしがみついた状態だった。
”……なにあれ?……”
そして言うのだ。カリナ嬢をいじめて虐げて、最後には暴漢に襲わせたとか…………
”あ~あ~…そういえばありましたね。そんな話だったかな?”(チヨ)
”破綻してなかったんだ?!”(母)
”ブハッやっぱり言わなきゃダメなんじゃ(笑)”と兄はワクワク自分の名セリフの出番を待った。
”………”第一王子だったユリウスはどうでもいいやとチヨをナデナデしていた。
”やっぱり馬鹿王子……”とリディアーヌと取り巻き令嬢は思った。ついでにその他大勢もそう思った。
「リディアーヌ様 謝ってください。」ウルウル……
何言ってんだ、コイツ……謝るも何も今この状態にしたお前らが謝れよ……
グダグダと偉そうに訳の解らない事言いやがって……と一部の男どもは仄暗く思考を巡らせた。
ヒロインぶってるけど素で見るのつらいからヤメテ……と恥ずかしくて一部の乙女は悶えた。
どちらにしろ現実でこれをやるのはかなり痛々しい。
公然の面前でやる必要があるの?部屋の片隅じゃダメなの??
”されるよりしている奴らが恥ずかしい……そのメンタルマジすげえ…………”
一生の黒歴史になるだろう。伝説的黒歴史が今幕を開けた!!
「迷惑ですわ……」ボソッ
リディアーヌ様……おいたわしや~……皆ソッと心で思い涙した。
強制参加は no thank you……誰もが思う事だった。
さらにワーワーと殿下がヒートアップして熱く語っている。
オイ側近、いいかげんどうにかしてくれ。目を逸らして他人の振りするな
見当違いも甚だしくて聞いてて辛いんだよ。
見て見ろよ、リディアーヌ様シラ~としてるし、何人か×やら違うのジェスチャーで何かを必死で伝えている。………見えてる??
そしてヒロインやめて…ただ泣くだけにして
それ以上何も言うな、ついでにくねくね動くな……もう見ていてホントつらいからなんなんだよ。
悲劇の振りした喜劇かぁ……
「ブフッ、……」
「お母さん……もうちょっと頑張って」
「……ん!…フッフ」
「…!?…いやいや……駄目だよ、がまんしちゃ!!」
「ブフ……」
「お父さん……」
「いやだって……お母さん妊娠中だから……」
「「「「「えっ?!」」」」」」
「フフフ……3か月です…フッフ」
「………………」
そりゃ腹に力入れたらダメじゃないか……
会場の皆は早急に思い巡らし幕引きを考える。実際これ以上聞くに絶えない時間の無駄だからだ。
そんな中舞台に強制参加させられたリディアーヌ様は先人切って動いた。
「アレクシス殿下申し訳ないのですが婚約破棄はできませんわ」
「私がすると言っているのだ!!」
「婚約破棄は婚約してないとできないのですわ。殿下と私は全くの他人ですわよ。」
「「えっ?!」」
えっ!ホント知らなかったの!!何年か前に通達きたのに!!!
「ついでにお二人以外皆さん知ってらっしゃいますわ。周りを見てくださいまし、皆どんなお顔をされてまして??ついでに嫌がらせとか何のためにしなくてはなりませんの?」
「なんでお前と婚約してない!!」
殿下顔を真っ赤にして言ってる。
恥ずかしいんだな皆プルプル笑いこらえる。憐れんだ目してる奴らもいるが…………
「婚約には双方のメリットが必要ですわ。殿下にはこちらにメリットがございませんの。というかデメリットしかございませんでしたの。だから婚約候補から外れたのですわ。全くの他人ですのよ。」
うわ~、全くの他人2度言ってる。凄みのある素敵な顔です。リディアーヌ様サイコー!!
「リディアーヌ様!殿下に対して不敬です!!」
「アナタも私に対して不敬でしてよ。貴女誰ですの?今日初めて認識しましたわ。それぐらいあなた方は、私の学園生活に全くの他人でしてよ。ついでに殿下は誰とも婚約しておりませんの。陛下が学園入る前にお伝えしているはずですが聞いてらっしゃらないの?」
リディアーヌ様が側近らに確認の目線を送る。
「言いましたし伝えました。再三何度もお伝えしましたがなぜか伝わりません。今回の事も突然でお止めできませんでした……」
側近たちめちゃくちゃ泣きそうな顔をしている。そうだろうな……側近だから連座になるのか……
「殿下…貴方様はホントに自分の都合のいい言葉しかお聞きになりませんのね。私だから無理で嫌いでしたの。だからなんで私が貴女に嫌がらせしなくちゃなりませんの?殿下も学園で婚約者探しでこちらの方を選ばれたのでしょ?」
もうホントごめん、これ以上我慢できません……
「茶番ですわ。爆笑したらいいのですわ。後にも先にも一生残る汚点ですもの。笑って差し上げた方がいいのですわ。」
とリディアーヌ様は堂々とした凛とした姿で仰った。
なので……
「ぶわっはははははあああああ……」
とみんなで大爆笑、もちろん殿下とヒロインは頭から火が出るように怒っている。
でもその姿さえも可笑しくて、さらに爆笑……
どれくらい笑ったのかわからないが……もう一生分くらい爆笑したのではないだろうか……
頑張って止めようと思うけど誰かが笑うと釣られて笑ってしまう悪循環。
みんなヒーヒーとお腹を押さえて笑っている。
「ダメですわ……止まりませんわ…止め方がわかりませんわ……フフフ……」
「死ぬ……ふっふっふ……笑い死ぬ……」
「み、みず……」手をプルプルしてどこかに伸ばしているが……
「フフフ……みみずですの?フハッ……」
「「「「ぎゃはは~~~…………リディアーヌ様……やめて…フハ……とまらない……」」」」
そのままさらに皆で大爆笑……
殿下とヒロインはずっと怒り恥ずかしさで身体震わせてたけど……
側近たちは俯いてそのままずっと青ざめて黙り込んでいた。
一応今日までは子ども扱いだ。
だけど…この騒動を子供がした事で収まるかどうかはわからない。
会場の皆は一応子供が起こした騒動という態度の対応だったけれど……
殿下とヒロイン達の今後に幸あれ。
あれからいろいろとありました。
ホントは陛下たちも来ていたらしいのです。
あの出来事で殿下たちにお怒りだったとか…頃合いを見て登場するつもりだったようです。
でもあの状況を見て同調され大爆笑されていたとか。
そう、あの笑い声の中には陛下の笑いもあったそうです。
ある意味、忘れられない卒業パーティーの思い出になったと思います。
でも一応お詫びという事で、お城で笑い収めのパーティーをしてくれることになりました。
「あの大笑いはアレクシス殿下の功績ですね♪」
「……確かにな……そうだなぁ」ニヤニヤ
「どうしたんですか?」
「いや、チヨはよいアイデアをくれる」
「そうですか?」
ニコニコ笑っていますね。楽しそうで何よりです。
私の周りはすごい人たちばかりです。そして優しくて楽しい人たちです。
この世界に生まれてホントよかったと思うのです。ありがとう神様。
そうそう、リディアーヌ様は兄の婚約者なのです。
「チヨは今とても幸せなんだね」
「ハイ♪とても幸せです。これからはもっと幸せになる予定です。」
「フフフ……そう思ってくれるの?」
「もちろんです。よろしくお願いしますね。旦那様」
ギュッとと抱きしめられましたが、ちみっこな私は抱きかかえられた状態です。
抱きしめ合うのは無理ですね……。
「ハア~…………チヨが愛しくてつらい…もう一回言って……」
はて?と首をかしげると、
「可愛いお嫁さん……チヨ私はチヨの何かな?」
ニッコリととろけるような微笑みを浮かべて囁かれました。
うわ~タダでさえ美貌のイケメンが極上の笑顔で……ま、眩しいです。
「えっと……チヨの素敵な旦那様です」
俯きながらボソッボソッと言いました。
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笑い納めパーティーでは陛下の前に呼ばれた殿下に【爆笑卿】という称号を与えられました。
あの卒業パーティーで皆を爆笑の渦にした手腕は凄いとの事です。
陛下はその出来事を功績(罰)とし、市井にもぜひ今回の出来事を広め爆笑の渦に巻き込み、皆に笑いと現実を見せよだそうです。
その為一代限りの爵位を賜る事になり、王位継承権剝奪の上王族からも抜けるそうです。
もしかしたら、国外追放の方がまだよかったかもです……。
今回の騒動(恥)を国中に自分で広め笑われ現実を見ろというキツイ処罰。
今後またこのような事がないようにする為だそうですが、この様な辱めを受けるならば、もう誰も公開婚約破棄しないと思います。
後、側近の方々はお咎めなしでした。殿下のお守お疲れ様でした。
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【 陛下の執務室にて 】
王「しかしホントにあったな婚約破棄」
母「ね、ストーリー破綻したと思ったのにびっくり」
父「王子だけだったけどな」
王「アイツは人の話を聞かんからフラグ残ったんだろう。まったく………」
宰相「ならない様にいろいろと対策しましたけどね。今回の罰で今後はないと思います。」
父「また違う乙ゲーがあって同じような騒動があると困るしな。」
団長「今回たまたま知ってる奴がいてよかったが次回はそうとも限らないし、最悪なヤツが転生してくるかもわからないからな~」
妃「今回の処置で市井の人々も現実を多少知るんじゃないかしら」
母「そうね。今度王宮裏話でも本にする?」
宰相「それもありですな……」
王「あんまり恥になる事はなあ」
団長「いや~、恥は今まさに歩き回る予定だから、多少さらにあってもいいだろう(笑)」
母「そうそう、隣国でもできれば公演よろしくって言ってたわよ。」
妃「どこの国も似たような事で苦慮してるんでしょうね」
母「仕方ないと思うのよ。そんなハッピーエンド夢見ちゃうのは」
父「そりゃ男も同じだろうな。真実の愛か?意味わかんね…」
団長「真実の愛って言ったらユリウスか……大丈夫かぁ…監禁ヤンデレなんだろ?」
王「監禁は断固阻止する!!チヨちゃんはわしらの天使だからなぁ」
宰相「まったくです。赤ちゃんの頃から変わらず天使ですね。」
団長「ユリウスはチヨちゃんに出会って変わったよなぁ。始めはどす黒く荒んだようなガキがチヨちゃんだけは甲斐甲斐しく世話しててよ~」
父「ホントに…そのうちチヨちゃんを俺のだからと言いだして…(泣)」
妃「そうでしたね~。ストーリーでは敵対予定の私が味方になって応援して、チヨちゃんにお母さんて言われたい魅力に負けてしまったわ。」
王「ワシもそれで継承権放棄賛成させられた…パパって言われたくないですか?って言われたらyesしかないんじゃないか」
団長「まあ……なんだかんだと無事終わってよかったなあ」
全員「「「「「「まったく」」」」」
読んでくれて、ありがとうございます(*´ω`*)