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結社-15

 長四郎は燐がリストアップしていた桑子のフォロー、フォロワーアカウントの該当人物に当たっていた。

 燐が調べていたのはアカウントの身元が分かるものかつ、事件に繋がっていそうな人物をピックアップしていたので、それに従い長四郎は調査していた。

 最初に尋ねたのは、桑子がいいね! をよくする日用品紹介アカウントを運用する主婦に接触しようと港区へと訪れた。

 この主婦がよく訪れるカフェでその主婦が訪れるのを待っていると、店の前を以前会った麻取の強面捜査官が通り過ぎて行くのが店の中から見えたので、長四郎は慌てて支払いを済ませ強面捜査官を尾行し始める。

 強面の捜査官は、長四郎が調査しようとしていた主婦が住んでいるであろうタワーマンションへと入って行った。

「タワマンかぁ~」

 強面達の後を追いたいが気安くタワマンに入ることは難しいかつ、自分が動いている事をあまり知られたくないのでどうしようか考えていると、背後から肩をポンポンっと叩かれ振り向くと、顔に強い衝撃が走り意識を失ってしまう。

「おい、起きろ」

 そう言われると同時に長四郎は顔を軽く殴られ、目を覚ます長四郎。

「ここは?」

 目をゆっくりと開けながら、部屋を見回すと一個の電球で灯されたどこかの倉庫居る事が分かった。しかも椅子に縛られた状態で。

「最悪だ」自分が拉致された事を理解した長四郎の第一声はそれだった。

「お前か。アメリカで色々嗅ぎまわっていた探偵と言うのは」

 目の前に立っている覆面の男が話かけてきた。

「そこまで知っているってことは、組織の人間か」

 長四郎が言うと同時に顔を殴る覆面男。

「おおっ! 今のは効いたなぁ~」

「そうだろ。伊達に格闘技をやっていないからな」

「そうかい。カッコイイねぇ~」

 長四郎の顔にもう一発拳が入る。

「痛ぇ~」

「時間は、たっぷりある。俺たちの事をどこまで知っているのか吐いてもらおうか」

「ベタな展開だな。はい、分かりました。素直にお話します。これ以上、イケメンな顔を傷つけられたくないからね」

「では、話してくれ」

「話すのは貴方の方よ」

 銃を覆面男の後頭部に突き付ける絢巡査長。

「絢ちゃん。遅いよ」

「ごめんなさい。さ、彼の拘束を解いて」

「わ、分かった」

 覆面男の男が長四郎の拘束を解き、今度は逆に覆面男が椅子に縛り付けられた。

「で、お前さんは組織で言うところのヒットマンか?」

「・・・・・・・」

 長四郎の問いに覆面男は黙秘する。

「絢ちゃん」

「はい」

 絢巡査長は男に銃を向けて発砲する。

「ひぃ!!」

 絢巡査長が撃った弾は、顔を掠める。

「早く喋らないと、殺されるぞ」

 長四郎がそう言うと、絢巡査長は撃鉄を起こす。

「わ、分かった。喋るから撃たないでくれ」

「じゃ、難波塚児を殺したのはお前か?」

「いや、違う。それは、別の奴だ」

「じゃ、そいつについて教えてくれ」

 長四郎はニコッと笑顔で質問するのだった。

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