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探偵は女子高生と共にやって来る。(感謝150,000PV達成)  作者: 飛鳥 進
第弐拾壱話-海外
360/758

海外-12

 廃工場の中は薄暗く懐中電灯と拳銃を構えながら、ミシェルは慎重に中を調査していく。

 だが、売人や購入者にのカップルの姿はなかった。

「奴らは、どこ?」

 ミシェルがそう呟いた時、廃工場の電気が点灯した。

 暗がりから一気に光を浴びせられたミシェルは、目を覆ってからゆっくりと開ける。

 そこに広がっていたのは、360°ミシェルに銃口が向けられた光景であった。

 そして、ミシェルの目の前に立つ男が話し始めた。

「残念だったな。凄腕バウンティーハンターさん」

「貴方が、今回の事件の首謀者?」

「そんなわけないだろう。でも幹部の一人だ」

「本当の幹部は、自分が幹部って言わないものよ」

「んだと!?」男は短気らしくミシェルに向けて発砲する。

 発射された弾は、ミシェルの頬を掠める。

「下手くそ」

 ミシェルの言葉に、キレた男は続けて撃ち続けるが一向に当たらない。

「クソッ! クソッ!!」

 男は悔しそうに弾切れを起こした銃の引き金を引く。

 そんな男を見て、周りの取り巻きは呆れ返る。

「殺すならさっさと殺しなさいよ」

 ミシェルにそう急かれた男は取り巻きに「撃てぇ!!」と命令する。

 ミシェルはい目を瞑り、死を覚悟するが痛みを感じないので恐る恐る目を開けると、目の前は真っ黒であった。

 一瞬、自分は死んだそう思ったミシェル。

 だが、そうではなかった事はすぐに分かった。

「君達は包囲されている。直ちに投降しなさい」

 廃工場内にAI音声が流れる。

「な、なんだ!」

 ミシェルを囲んでいた男達に動揺が走る。

「ぐわっ!」

 ミシェルを囲む人間の誰かが倒れた音がする。

「誰かがやられた!!」

「慌てるな! 落ち着け」

 自称幹部の男が取り巻き達を宥めようとするが、一人がパニックを起こすと他の人間にも伝染する。

 自称幹部の男の指示など通らず、ミシェルを囲んでいた包囲網は一気に崩れた。

 ミシェルはチャンスと思い、目が慣れてきたので反撃に出る事にした。

 まずは、目の前にいる自称幹部の男を倒そうと駆け出した瞬間目の前にいた自称幹部の男が倒れかかってきた。

「邪魔!!」

 男を払い除け、その背後にいる人間にストレートパンチを浴びせる。

「味方なのに・・・・・・」という聞き覚えのある長四郎の声が聞こえる。

「あ、ごめぇ〜ん」

 ミシェルは長四郎に謝罪すると、近くにいるであろう敵の制圧にかかるのだった。

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