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探偵は女子高生と共にやって来る。(感謝150,000PV達成)  作者: 飛鳥 進
第弐拾壱話-海外
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海外-7

 アマンダが残していたのは、alwaysというメーカーから出されているJUNという名の消臭剤の購入者リストであった。

「この商品、アメリカでは有名なの?」長四郎がアマンダにそう聞くと「そうね。ここ最近、流行り出した新商品よ」アマンダは答えながら、テレビの電源を入れる。

 そこに丁度よくJUNのCMが流れた。

 アメリカで活躍するCMタレントがいい香りぃ~的な事を言っているのは英語が分からない長四郎でも分かるCM内容であった。

「至って、普通のCMって感じだけど・・・・・・・」

 燐は思った事をそのまま口に出した。

「燐の言う通りね。特に変わったような製品ではなさそうだけど」

 アマンダは眉間に皺を寄せ、アマンダが何故、この製品の購入者リストを集めていた理由を考えていた。

「FBIに知り合いがいるから探りを入れてみる」

 デモンはすぐさま、FBIの知り合いに連絡する。

「ふ~ん。創業は十年前かぁ~」

 長四郎は翻訳したalwaysのホームページを見る。

「そんな事、事件に関係ないでしょ」

「ラモちゃん。そう言う細かい所が重要なんだぞ。右京さんも言うだろ。「細かい所が気になってしまう。僕の悪い癖」って」

「知らないし。てかさ、他に有益な情報とかないの?」

 燐の問いかけに口をすぼめて何も答えない長四郎。

「この購入者リストをどう利用する?」ミシェルは長四郎に意見を求める。

「そうねぇ~ FBIさん次第じゃない?」

 長四郎はそう答えながら、デモンに目を向ける。

 デモンはしかめっ面で、FBIの知人と話をしていた。

「OK. Thank you」

 通話を終えたデモンは長四郎達の方を向く。

「そのリストの意味が分かったぞ」

「ほぉ~」長四郎は興味深そうな顔でデモンの報告を聞く。

「どうやら、JUNのボトルの中に麻薬を入れて販売している組織があるらしい」

「麻薬!?」燐が一番驚いた反応をするが、燐とは対照的に大人三人は平然とした態度で話を続ける。

「なるへそ。ホライゾンの配送で麻薬をばら撒いているわけか。上手いなぁ~」

「感心してないで。でも、ホライゾンに販売中止のアナウンスがされるわよね?」

「ミシェル。どうやら、そうもいかないらしい。FBIも販売中止に動き出そうとはしているみたいだが、麻薬入りのJUNは流通されている一割にも満たないらしい」

「一割かぁ~」

 長四郎はモニターに映っているリストをスクロールさせていく。

「販売ストアも絞られていない。厄介ね」

「そうだな。アマンダはこれを売りさばいている組織に殺された可能性は高いな」

「なんか、コナンみたいな話になってきたね」

 モニターを見る長四郎に燐がそう言うと、「そだねー」と素っ気ない返事をする。

「長四郎、燐。そう言う事だから、日本に帰って」

 ミシェルの提案に長四郎と燐は苦い顔をする。

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