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探偵は女子高生と共にやって来る。(感謝150,000PV達成)  作者: 飛鳥 進
第弐拾壱話-海外
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海外-4

 ミシェルが連れて来たステーキハウスで食事をする長四郎と燐。

「アメリカでステーキ食うとは思わなんだな」

 長四郎がそう言うと「そう言う事、言わない」燐が長四郎を小突く。

「良いのよ。彼がこう言う人だって事は日本に行く前から聞いていたから」

「誰に?」

 燐の問いにミシェルはニヤッと笑うだけで何も答えない。

「あいつ、余計な事を吹き込みやがって・・・・・・・」長四郎は不服そうにステーキを頬張る。

「それで、明日はどうする?」ミシェルが質問する。

「そうだな。警察から話を聞きたいな。いるんだろ? 知り合い」

「分かるのね」

「当たり前だろ。バウンティーハンターとはいえ、現在進行形で捜査中の事件資料は手に入らないだろ? 簡単な話、懇意にしている刑事でもいる事ぐらいは分かる」

「そう」

「じゃあ、明日から頑張んなきゃね」

 燐はそう言ってステーキ肉を口に入れるのだった。


 翌日、長四郎と燐はミシェルと懇意にしている刑事に会う為、ミシェルが刑事が刑事を迎えに行っている間、警察署近くのコーヒーショップで待っていた。

「犯人の目星とか付いているの?」燐が聞くと「付いていない」その一言だけ返して甘いチャイラテを飲む。

「知り合いの犯行なのかな?」

「さぁな。超能力者じゃないから、分からない」

「役に立たない。探偵」チクリと嫌味を言う燐。

「あ、来た」

 ミシェルはひげ面で恰幅の良い男を連れて長四郎達に近づいてくる。

「Hi.(やぁ)」ひげ面の男はそう言いながら、長四郎達に声を掛ける。

「ハ、ハイ」長四郎はぎこちない感じで返事をする。

「彼は、サンフランシスコ州警察のクラン・タイガー。階級は警部よ」

 ミシェルが紹介すると、「宜しく」と流暢な日本語でクランが二人に手を差し出して握手を求める。

「日本語、喋れるんですか?」燐はクランと握手を交わしながら質問した。

「ええ、日本に留学していたからね」

「そうなんですか。こいつ、英語喋れないんで、多分、ドギマギしていたと思います」

 燐は長四郎を見ながらそう言うと、「ドギマギしてねぇし。それより事件の話しようぜ」長四郎は話を逸らさせる。

「OK. 話をしようぜ」クランは長四郎の提案にすぐさま乗り、自分が飲むコーヒーを注文してすぐに事件に話を始める。

「俺の上司のデモンはリイルが犯人だと疑っているので、捜査本部はリイルが犯人として動いている」

「んな事は知っている。あんたの考えが聞きたい」長四郎はクランの見解を尋ねる。

「俺は、彼女は何者かに犯人仕立てあげられたと考えている」

「そうか」

 長四郎はうんうんと頷きながら、何かを思案する。

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