表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
探偵は女子高生と共にやって来る。(感謝150,000PV達成)  作者: 飛鳥 進
第弐拾壱話-海外
351/758

海外-3

「そんで、そのお友達の無実を証明する為にクリスマス間近の忙しい探偵を呼びつけたわけ?」

 長四郎は嫌味を言うと燐はすぐさま肘うちする。

「いっ!」

「それで、どうしてリイルさんはアマンダさんの家へ?」

「少し早いクリスマスパーティーをするってなってね」

「という事は、ミシェルさんも参加しようとしていたんですか?」燐の質問に頷いて答えるミシェル。

「だから、彼女の無実を証明して欲しいの!」

「ま、やれるだけの事はやるさ。現場に連れてってくれ」

「分かった」

 こうして、三人はアマンダが住んでいたマンションへと移動した。

「ここが、事件が起きた部屋よ」

 部屋の鍵を開け二人を部屋の中に通す。

 部屋の中は、アメリカドラマに出てくる部屋の代表みたいな部屋であった。

「ここで殺されたのね」倒れていたアマンダの形を模ったテープを見ながら長四郎は言う。

「そう。そこでアマンダは倒れていた。リイルはソファーの上で倒れていた」

 ソファーを指差して二人に発見当時の状況を教える。

「一番気になるのは警察に通報したのが誰かですよね? この捜査資料には、匿名の通報で駆け付けたとしか書かれていないから」

「流石は、長四郎のバディね。私もそこが一番の疑問なの」

「単純に考えれば犯人は通報者のそいつだろうな」

「ええ、私もそう思って調べてみたんだけど」

「何も掴めなかった」

 ミシェルは黙って頷くだけで、特にそれ以上は言わなかった。

「ふ~む。荒らされた形跡は特になさそうだなぁ~」

 長四郎は部屋をクルリと見回しながら、他に手掛かりはないかを調査する。

「アマンダさんって、どんな人だったんですか?」燐の問いに「そうね。明るくて友達思いのとても良い子だった。勿論、捕まっているリイルも一緒」

「へぇ~」とだけしか答えることができない燐であった。

「で、警察は物証もあることだしサッサと送検するんじゃないの?」

「それを私のツテで少し先延ばしにしてもらっている」

「それは凄いツテだ事で」

「あんた、嫌味言い過ぎ」

 燐からお仕置の脛蹴りを受ける長四郎は悶絶する。

「ミシェルさん。次はどうすれば良いですか?」

「貴方達も長旅で疲れたでしょうから、ホテルに送るわ」

「捜査しなくて良いんですか?」

「明日から本格的に始めれば良いわ。車、取って来るから待ってて」

 ミシェルはそう告げると、部屋を出ていった。

「なんか、モヤっとするよね?」長四郎にそう尋ねると「ああ、モヤモヤする。出来過ぎている」と答えた。

「明日からどうするの?」

「ミシェルのフィールドだから、ミシェルに任せようぜ」

 長四郎は燐にそう告げ部屋を後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ