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展示-19

「居た。居た」

 長四郎は書物の展示を見ていた亀津に近づく。

「爺さん」

「うん?」長四郎の方に体を傾ける亀津。

「探したよ。実はさ、爺さんに聞きたいことがあるんだけど」

「なんだい?」

「爺さん、刀が本物かを見分けられる?」

「できん事もないが」

「じゃあ、俺と来て。というより・・・・・・ま、良いや」

「なんか気になるな」

「その疑問はすぐに解決するから。さ、行こうぜ」

「お、おう」

 そう返事する亀津は、長四郎と共に日本刀コーナーへと移動した。

「あ、悪い。悪い」

 亀津を連れた長四郎が日本刀コーナーで暇そうに佇む燐に声を掛ける。

「どこ行ってたの? あれ?」

 長四郎の横に居る亀津に気づいた燐は不思議そうに見る。

「ああ、刀の判別に来てもらった。分かるんだって」

「そう」

 長四郎にそう説明を受ける燐は納得する様子を見せながら、腑に落ちないといった感じで2人を見守る。

「爺さんにはさ、ここの刀全部を鑑定して欲しいんだよね。どの刀が模造刀で、どの刀が本物かを教えてください」

「分かった」

 亀津は二つ返事で了承し、鑑定を始めた。

 展示物の刀をまじまじと見つめる亀津を後ろから見守る長四郎と燐。

「私、一川さんに頼んだよ」

「ああ、ありがとう」

「ありがとうじゃない。どうすんのよ」

「どうもしないよ。爺さんに鑑定してもらえば解決じゃん」

「そうだけど。その刀が模造刀かどうかだけで解決するの?」

「それは・・・・・・次回に続く!!」

「まるで意味が分からん!!!」

 そんな痴話喧嘩を聞き鑑定する亀津はうるさいなと思いながら、作業を続けるのであった。

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