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展示-15

 長四郎は自販機コーナーで1人、休憩していた。

「あ、長さん」

 そう声を掛けてきたのは、警備会社のシステム担当から説明を受け終えた一川警部であった。

「一川さん、何か分かりました?」

「勿の論。ここの警備システムは20年も前のもんで、改ざんは可能らしいばい」

「ほぉ。20年前のものですか。何でそんなに古いんすか」

「更新の話はあったらしいんやけど、被害者が止めたらしい」

「そういう事ですか。じゃあ、被害者がその改修費用をくすねてるかもしれないっすね」

「奇遇やね。あたしも同じ事に考えとったと」

「そうですか。流石は名刑事」

「なんか、バカにしてるみたいに聞こえるんやけど」

「滅相もない」

 長四郎は大きく首を横に振り否定する。

「まぁ、そんな事はさておきでこれからどげんすると?」

「どげんしましょうかねぇ~」

 長四郎はそう言いながら自販機に小銭を入れ、ファンタオレンジのボタンを押す。

「長さん、犯人に心当たりがある言うてたけど。誰なの?」

「それは、熱心にここに通い詰める爺さんですかね」

 そう答えながら、ファンタを口にする長四郎。

「爺さん。その爺さんは剣豪なの?」

「さぁ? そこが俺も知りたいとこなんですよね」

「その爺さんの名前はなんて言うと?」

「亀津って言ってましたかね」

「亀津ね。OK. 調べさせておくけん」

「お願いします」

 ファンタを一気に飲み干した長四郎は、「シャッ!!」と気合いを入れると次の行動へと移るのであった。

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