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展示-14

 絢巡査長は博物館の決算書を入手し、不審な金の動きが無いかを調べていた。

 只、絢巡査長は経理系の事件を担当した事が少なかったので、そこから怪しい金の動きを発見する事は容易ではなかった。

「短時間で見つけるの無理だなぁ~」

 そんな事を言いながら、絢巡査長が頭を抱えていると。

「絢さん、どうしたんですか?」そう声をかけてきたのは燐であった。

「ラモちゃん。そっちの方はどう?」

「正直、よく分からないです。あの馬鹿、ぶつぶつタイムに入っちゃって」

「ああ、そうなんだ」

 そう答えながら、再び決算書に目を落とす絢巡査長。

「それ、何です?」

「この博物館の決算書」

「決算書ですか。ちょっと、見せてもらって良いですか?」

「あ、うん」

 燐は絢巡査長の手から決算書を取ると、燐は目を通し始める。

 全集中で決算書を読み込む燐。

「あーこれ、偽装の奴ですね」

「え?」

 絢巡査長はその言葉を受け、決算書に目を向ける。

「ここ、数字が綺麗なんですよ」

 燐が指さす箇所は、展示物のメンテナンス経費の部分であった。

「ホントだ。展示コーナーごとで数字違うけど、確かに同じ数字が並んでいるね」

「そうなんです」燐はそう答えると、別年度の決算書を手に取り中身を確認する。

「あーこれも同じ数字だ」

 そして、また別の決算書を手に取り目を通す。

「これもだ。前年度と数字は違えど、この年も同じ数字で統一されてる」

 燐が見ている決算書に目をやると、燐の言葉通りの事が書かれていた。

「これ、何かあるね」

「はい。ありますね」

「ちょっと、手伝ってくれる?」

「勿論です」

 こうして、女性陣2人で捜査する事になった。

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