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有名-10

 現場に駆けつけた一川警部と絢巡査長とその他の捜査員達。

 長四郎、燐、美雪、松坂の4人は、一川警部と絢巡査長の両名から事情聴取を受けていた。

「そいで、犯人グループ全員が逃亡したったたいね?」

 今までの経緯を聞いた一川警部が確認する。

「そうです」と最初に答えたのは長四郎であった。

「あんた、何もしていないのにカッコつけて答えられるね」

 燐はちくりと嫌味を言う。

「助けてあげたでしょ」長四郎も負けじと反論するが「はいはい。結局、私が倒した男共を逃がした癖に。ですよね? 美雪さん」燐は美雪に問いかける。

「そうね」とまた美雪も燐の発言を支持する。

「長さんに味方はなしか・・・・・・」

 一川警部は憐れんだような目で長四郎を見る。

「それで、逃げ出した男達は栗栖さんを殺害した実行犯かつ美雪さんのストーカーだと思いますか?」

「絢ちゃん。当たり前なこと聞かないの。でも、ストーカーかと言われば少し違う。ストーカーに雇われた実行犯ってとこだろうな」長四郎は自身の見解を示した。

「ちょっと、待ってください。ストーカーの目的は、美雪に危害を加える事だったっていう事ですか?」

 ここで口を開いたのは、マネージャーの松坂であった。

「はい、そうですよ」と淡々と返事をする長四郎は続けた。

「ストーカーの目的は恐らく美雪さんの抹殺でしょう」

「抹殺って・・・・・・」燐がとんでもない表現に言葉を失っていると美雪が長四郎に問いかけた。

「確かに、芸能活動をしていれば嫌われる事もあります。でも、どうして殺されなきゃいけないんですか!!!」

 真に思っていることを吐露した美雪に長四郎は「犯人は一般人じゃありませんよ。美雪さんの同業者です。だから、自分の地位を確実の物にする為に殺そうとしているんだと思いますよ」美雪が狙われるその理由を教えた。

「なんて身勝手な犯人なんだ!!」松坂は悔しさのあまり地団駄を踏む。

「犯罪者なんて皆、身勝手な奴ばかりですよ」

 長四郎は冷静に松坂の発言にツッコミを入れた。

「なんにせよです。こうなった以上、美雪さんの警護は我々警察が行いますから。良いですよね、松坂さん」

 絢巡査長は松坂に了承を取る。

「それは、構いません。どうか、美雪を宜しくお願いします」

「はい。一川さん、私が美雪さんの護衛係で」

「そうやね。その方が良かやろ。長さん達も居るし」

「大丈夫。任せてください!!」

 燐は意気揚々と一川警部に言うのだった。

 そうして、次の仕事にも穴は開けられないとの理由で美雪は次の現場へと向かった。

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