結成-18
「退学!? 何でですか!!」
燐は不服申し立てをする。
「君は、出席率も低いし問題行動も多々あるのが理由だ」
教頭は冷酷な事を燐に告げる。
「そんなの理由になってないです!!」
と言いつつも、教頭の言うように燐の出席率は低いのは事実であった。
しかし、それは燐の成績が担保の元で許されていた。
燐はこう見えても成績優秀で通っている。漫画みたいな話だが、定期テストで満点しかも模試でも全国一位を平気な顔をして取る程の逸材なのだ。
そんな燐を疎ましく思う生徒そして教師も一定数居た。
そして、これを機に学校から追い出そうとしていた。
「それに、リリも退学っていうのも理解できません!!」
友人の海部リリも退学処分となっていた。
事件の目撃者そして、それを解決に導いた者。その二人が今、学校から追い出されようとしていた。
「兎に角だ。君たちはこの学校に居ては迷惑なのだよ」
「迷惑って・・・・・・」
「君のご両親にも後で連絡しておくから、そのつもりで」
教頭は燐にそう言いつけ、部屋から出ていった。
燐は悔しくて仕方がなかった。
この世界に正義はないのではないか。そうとすら思ってしまう。
燐は受けたこの仕打ちをどう返そうか。
今は、その事ばかりで頭がいっぱいであった。