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イリュージョンライト~伝説覚醒~ヤンキー女子高生の下僕は〇〇になりました  作者: 麗玲
序章 出合いは既視感と共にやって来る
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アマチュアからやり直せ

「オイオイ……トリプルかよ! 君、もしかしてボクサーなのかい?」


 同じ腕による三連打をトリプルと言うが、打つのが難しい上にカウンターのリスクがある為、本来は余程相手との実力差が無いと打てないパンチである。


 キックボクシングや総合格闘技の試合ではまずお目にかかれないどころか、ボクシングの試合ですら滅多に見る事が無いパンチだ。


「そーだよ。ここで倒れている似非と違って、あーしはモノホンだからね♪」


 ボクサーが何故フルコンタクト空手で使うような拳サポーターをしているのかというツッコミどころはあるが、この強さは彼女が言う事が本当である事を裏付けていた。


「コイツ等一応ボクサーを自称していたけど?」


「てゆぅかぁ~、このクソダサモブサイク達、簡易バンテージの事知らなかったジャン? だからぁ~直ぐにモグリだって分かったしぃ~」


「ああ、成程。そういう事か」


 言われてみれば俺が簡易バンテージを嵌めていた時、コイツ等はオープンフィンガーグローブと勘違いしていた。


 ボクシングでも練習生がよく使うので、経験者ならば知らないとは考えづらい。


 それにしてもモブサイクとは聞いた事の無い言葉だが、モブとブサイクを合わせた造語なのだろうか?


「でもぉ~パンチの打ち方だけは教科書通りっていうかぁ~、やたら綺麗だったしぃ~、どーせ少し齧った程度であとは自主トレでもしてて強くなったつもり系? 対人相手のトレーニングしなきゃ大して強くなんか成れないのにねぇ~」


 フィットネスでエアロビクスの様に音楽を流しながら格闘技の動きをする運動があるが、アレで強くなれるかと言えば素人相手ならばとにかく、格闘技では通用しないのは自明の理である。


 一番の理由としては対人相手の練習では無く、攻撃を防御する事が無い為、実戦で相手の攻撃に対処出来ないし距離感も分からないからだ。


 ごくごく基本的な攻撃技術ぐらいは学べるかも知れないが、実際の相手は動いて回るから思ったように攻撃も当てられないし、相手も反撃をしてくるのだ。


 エアロビ風格闘技でも打ち方ぐらいは学べるのでまだいい。(いや、実際は実戦とかけ離れた動きも多いが)


 自主トレ程度で強くなろうとしても限界があるし、悪い癖が付くかも知れない弊害があるのだ。


「さてと……コイツはどうしようかなぁ……ってアレ?」


 相田の方を振り返ると、何時の間にか立ち上がっていた相田は脇腹を押さえながら俺達に背を向けていた。


「アハハ! アレで走って逃げているつもりぃ? どーする? 止め刺しとこっか?」


 流麗が聞こえよがしに言うと、相田は少し背を震わせながら、脅え切った表情でこちらを振り返った。


「いや……それよりか相田選手には言いたい事があったから一言言わせてくれ」


 俺は相田がプロデビューするニュースを聞いた時から本人に言いたくて仕方なかった事を言った。


「アンタ、アマチュアからやり直した方が良いぜ」

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