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パソコンが乗っ取られると


 2012年、「パソコン遠隔操作事件」というのがありました。当時すでに、パソコンを乗っ取られて遠隔操作される危険性というのは、識者には常識でした。


 2006-2009 にかけて、インターネットプロバイダ(Yahoo BBやso-netのような接続業者)が、メール送信ポートを変更する(OP25B)という迷惑メール対策をしました。その頃からネットをしている方は、「メールソフトの設定を変更してください」と言われた記憶があると思います。

 これは、乗っ取られたパソコンが迷惑メールを出しまくって、本来の業務である接続サービスが遅くなったり、メールボックス(受信メール置き場)が迷惑メールでいっぱいになったりしたので、メールを送信する手順を変更したためです。プロバイダ各社が皆やって、利用者に強制させる、そのくらい、「パソコンが乗っ取られる」というのは、IT関連業界では当たり前の常識でした。


 警察庁(警察の親玉)も、国民に向けてはサイバーセキュリティなんとかサイトとか公開したり、各都道府県警察(いわば子会社)にも通達してました。


サイバー犯罪対策プロジェクト 警察庁

http://www.npa.go.jp/cyber/

情報セキュリティ広場 警視庁(東京都の警察)

https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/cyber/


 しかしながら、現場の警察・検察・裁判所は把握しておらず、遠隔操作されたパソコンの持ち主を有罪にしてしまいました。

 パソコンに詳しい人が反論したり、運よく話がわかる担当ならいいですが、多くが自白強要や捏造で罪にされました。


 ところで、この時に明大生が逮捕されたという報道がされましたが、不確かです。不確かというニュースもアレなwebメディアなので真相は不明ですが、


”大学は7月の「明大生逮捕」の報道を受けて警察に出向いたが、学生が未成年ということで全く情報を提供されなかったという。今も確認はできておらず、調査中という状況らしい。「明大生」から「元大学生」という報道になったことについては、「マスコミがどこから情報を得たのかわからない」と困惑している様子だった。

10月19日現在、日本テレビのニュースサイトに掲載されているこの事件についての記事では、「元大学生」ではなく「19歳の少年」と表記されている。「元大学生」は間違っていたのか。日本テレビに問い合わせたが、担当者がいないとのことで確認できなかった”

「なりすましウイルス」被害者の明大生に退学説 ネット上では「かわいそうだ」の大合唱 : J-CASTニュース

https://www.j-cast.com/2012/10/19150775.html?p=all


 米国だともっとひどい。ムカついた奴のパソコンやSNSのアカウントを乗っ取り、住所等を特定。どこぞにさらしたり、SNSで「爆弾がどうのこうの」といったテロリストっぽいことを呟きます。そしておもむろに警察のテロ対策課にタレコミ。SWAT(米国警察のテロ対策部隊)が飛んできます。対象者はいきなりSWATが来て、何が起きたか意味不明で、対応を間違うと撃ち殺されたりします。


挿絵(By みてみん)

wikipedia(en): swatting


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