睡眠術士の腕枕

高校一年生の桐山蘇鉄は、とある出来事から、不眠を患っていた。眠ることに恐怖さえ感じる彼はこの一年ほど、安眠できる夜がないほどだった。
そんな彼とは対照的に、同じクラスの麻倉与一は、不眠に悩む桐山の隣の席で毎日のように居眠りをしていた。桐山にはそれが腹立たしかった。
あるとき、桐山の悩みを聞き出した麻倉が「俺が眠らせてあげる」といったことから、ふたりの友情が始まる。