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プロローグ其の1
書き直ししてみました。
研究結果を奪われ露頭にくれていた。
行く宛もなく今はただ、
ポケットの中の千円札をグチャグチャに握りしめている。
ポケットを叩いてそれが増えるのであれば苦労はしない。
いっそ死んでしまえたら楽なのであろう。そう思った。
そんな陳腐な考えも夜の町並みへと消えていった。
「…僕の研究発表は、以上です。」
自室で一人、レポートを片手に僕は明日の研究発表会の練習をしていた。
「しかしまさか君の不老不死の研究が医療界に革命を引き起こすとはね。」
と先生は言っていたのを覚えている。
何を発見したかというと僕は、人間の死をストップするべく人間の肉体を人工的に創り上げ、記憶などの情報を、新技術memoryでコピーし、そのからの肉体にペーストするというものであった。
肉体を作る技術は、既に存在したこの2050年だが、人間は、記憶情報のコピーに戸惑っていた。
そこで僕はある実験をしたのだ。
noiseよりも明るい雰囲気で事を進めたい。(予定)