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騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
騎士と姫君
91/95

怪物

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 襲い来る騎士たちを見ながら、怪物はお姫様をその背にかばうことさえできない自分を呪いました。体は鉛のように重く、もう指の一本さえ動かすことができません。命を捨てても守ると誓ったこの小さな少女が、怪物を守るために騎士たちに立ち向かい、命を落とそうとしているのです。無慈悲な刃がお姫様を切り裂こうと迫る中、怪物は大きく目を見開いて涙を流しながら、声にならぬ絶望を叫びました。そしてついに、騎士の剣がお姫様をとらえた、そう思ったその瞬間。


 辺りはまるで真昼のような光に包まれました。


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