表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
騎士と姫君
89/95

騎士団 -1-

_____________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 怪物を囲む騎士たちは、突然現れたお姫様の姿に戸惑い、顔を見合わせました。お城で守られているはずのお姫様がここにいるということも、そのお姫様がみにくい怪物に寄り添っていることも、にわかには信じられないことでした。


 そういえば、姫は怪物にさらわれた恐怖でおかしくなったと聞いたぞ。


 騎士の誰かがそう呟きました。騎士たちは怪物の傷に手を当て、ドレスを血まみれにするお姫様の姿を見て、その言葉に納得したようでした。


 何をしている!

 早く姫をお救いせよ!


 いち早く状況を把握した騎士団長が、そう騎士たちに命じました。その言葉に騎士たちは自分たちの役割を思い出し、改めて剣を握りなおして、慎重に怪物に向かって足を踏み出しました。鉄の鎧が地面を踏みしめるガチャリという音が無数に響きます。お姫様は騎士たちの方を振り返り、鋭く斬りつけるように声を上げました。


 控えよ下郎!

 この国の第三王女たる我が名において、

 なんぴともこの方を傷つけることは許さぬ!


 お姫様は両腕を広げ、怪物を背にかばいながら、騎士たちを厳しい瞳で睨み据えています。今まで、ただ己の不幸を嘆くばかりだったお姫様の姿からは想像もできない、強く、燃えるような意志を宿した紅い瞳に、騎士たちは気圧され、思わずその動きを止めました。後ろに控えて指揮を執っていた騎士団長は、泣いているばかりで何の力もないと侮っていたお姫様に下郎と呼ばれたことに、ひどく誇りを傷付けられたようでした。騎士団長は顔を真っ赤にして震えていましたが、やがてこぶしを振り上げ、つばをまき散らしながら大きな声でわめきました。


 ええい、何をしておるのだ!

 姫を捕らえ、その化け物を殺せ!


_____________________________________

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ