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騎士 -2-
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納得できない様子で、騎士は怪物から視線をそらしました。
騎士はお姫様のことなどどうでもいいと思っていました。自らを助ける気のない者を助けようなどとは思えなかったのです。騎士はお姫様のことよりも、今目の前にいる、みにくい姿の怪物のことを案じていました。深い傷を負い、血を流しながら、なおも他者のために前に進もうとするこの高貴な魂が、あんなお姫様のために失われようとしていることが悔しく、そして許せなかったのです。騎士は再び顔を上げ、怪物の瞳を見つめながら、真剣な声音で語りかけました。
城に辿り着くまでには、まだ大勢の騎士や兵士が待ち構えている。
お前が姫に再会できるなど、万に一つもあり得ぬことは、お前自身もよくわかっているだろう?
諦めよ。
森の奥へと引き返すのだ。
このまま無駄に命を落とすつもりか!
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