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怪物 -2-
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妖精が去り、怪物は大きく息を吸うと、覚悟を決めたように強く息を吐き、南の方角、お城のある方向を見つめました。お姫様に会うまで、温かい幸せに満ちていると思っていたその場所は、お姫様をとらえる牢獄であり、その柔らかな魂を切り刻む刃の森。お姫様を道具として、装飾として、嘲笑い蔑むための道化として扱う者たちの棲み処です。
必ず救わねばならない。
必ず、救われなければならない。
あの方の自由が、幸福が、尊厳が、他者の醜い欲望によって奪われる謂れはない。
固く拳を握り、そして怪物は、お城へと向かって足を踏み出しました。
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