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騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
はじまりとおわり
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過去 -3-

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 夜の闇を照らす人里の灯りに、怪物は強く惹かれていました。しかしそれは、決して怪物の手には届かないものでした。怪物が人の目に触れた瞬間、人々は悲鳴を上げ、逃げ惑いました。誰もいなくなった人里の灯りは、ただ、みにくい怪物の姿を夜の闇に浮かび上がらせるばかりでした。


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