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現在 -25-
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森の中で、犬使いの少年が一人、呆然と立ち尽くしていました。少年はこの森の近くにある村に住んでいて、急にやってきた王国の騎士に命令され、訳も分からず犬を連れて夜の森に入ったのです。そして、今、少年が目にしているのは、とても信じられないような光景でした。生まれた時からずっと一緒にいて、厳しい訓練を積み、どんな苦労も共に乗り越えてきた彼の相棒ともいうべき犬が、彼の言うこともまるで聞かず、ただ自分のしっぽを追いかけてくるくると回り続けているのです。そしてそれは、少年の犬だけのことではなく、他の大人たちが連れている犬たちも同様でした。ついさっきまで、この頼れる相棒は少年の信頼に間違いなく応えてくれていたのに、まるで何かに取り憑かれたように、急にこうなってしまったのです。
これは、何かの呪いか?
そう呟いて、少年は空を仰ぐより他にありませんでした。
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