現在 -24-
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お困りのようだね、おふたりさん。
耳になじんだ声が、駆ける怪物のすぐ横から聞こえます。
僕の力が必要なんじゃないのかい?
妖精は嬉しそうに空中で足を組み、怪物たちを見ています。怪物は足を止め、腕に抱えたお姫様を下ろしました。お姫様は自らの手から指輪を外すと、両手で捧げ持つようにして妖精に差し出しました。
早い、早いよお姫様。
口上くらい聞いておくれよ。
そうぶつぶつと言いながら、妖精はすばやく指輪を受け取り、魔法で小さくして腰の皮袋にしまいました。怪物はお姫様に、
本当に良いのですか?
と問いかけました。お姫様は頷くと、
私には何の価値もないものです。
と答えました。妖精は、この指輪の価値が分からないなんて、お姫様はなんて物知らずなのだろうと思いました。しかし、下手なことを言って気が変わってしまっては困ります。妖精は話題をそらそうと慌てて声を掛けました。
本当は契約内容の説明が先なんだけど、それはまあいいや。
要はあの犬っころどもをどうにかすればいいんだろう?
やつらはよく妖精を追いかけまわしてくれるから、
僕もそろそろお礼をしなきゃと思ってたんだ。
妖精を敵に回すってことの意味を、
鼻の頭からしっぽの先までしっかりと分からせてあげるよ。
妖精はそう言って、にやりと意地の悪い笑いを浮かべました。
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