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追っ手の放った犬たちは、ふたりを確実に追い詰めていました。犬が相手では、藪の陰に隠れてやり過ごすこともできそうにありません。とにかく追いつかれないように、先へ進むしかないのです。
犬たちはよく訓練されているようでした。怪物たちの姿を捉えても、むやみに襲い掛かってくることはしません。ただ、意に染まぬほうへと怪物たちが進むことを許さず、吠え立て、牙を剥いて、明確な意思を持って怪物たちを追い込もうとしています。怪物は力づくで犬を蹴散らし、別の方向へと逃げることを考えましたが、万が一、犬がお姫様を傷付ける可能性を思うと、実行に移すことはできませんでした。怪物の固い皮膚は、犬にかまれても痛みさえ感じることはないでしょう。でも、お姫様は違うのです。追っ手の思惑を振り切ることのできないふがいなさに、怪物は歯噛みしました。
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