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騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
はじまりとおわり
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現在 -22-

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 日は完全に沈み、朔の夜の闇の中を歩く怪物の耳に、遠くから獣の鳴き声が届きました。


 犬がいる!


 怪物の背に冷たいものが走りました。犬の鳴き声と共に、追っ手が連絡を取り合う指笛が響きます。追っ手たちは犬を使って怪物たちの追跡を始めたのです。追っ手の松明の灯りが、闇の向こうでちらちらとうごめいていました。追っ手たちは早く、正確にふたりの足跡を辿っていました。


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