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騎士と姫君  作者: 曲尾 仁庵
はじまりとおわり
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現在 -20-

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 妖精は、森の中で一番高い木のてっぺんに腰を下ろすと、思わずこぼれる笑いを抑えきれず、ニヤけ顔で腰の皮袋をさすりました。さすが一国の王族、しかもその婚礼のための装飾品だけあって、ティアラも、首飾りも、間違いなく一級品です。これほど簡単にお宝が手に入るなんて、こんな幸運、そうはありません。妖精はお姫様の左手で光を放つ、美しい指輪の輝きを思い出し、ますます鼻の下を伸ばしました。

 森の中では、動き回る木や岩のせいで自分たちの位置を見失った追っ手たちが、まるで見当違いの場所を行き来しています。日の光が遮られ、目印を付けた木や岩の位置が変わり、追っ手たちは方角を確かめる術を失くしていたのです。妖精は追っ手たちの混乱ぶりに満足そうにうなずくと、心の中でつぶやきます。


 どうか無事に逃げ延びておくれよ?

 少なくともあの指輪を、僕がもらうまではさ。


 妖精は、山際に沈もうとしている太陽を見やりました。

 太陽が沈めば魔法は解ける。そして、怪物たちが魔法を頼らなければならない場面は、必ずもう一度やってくるに違いないのです。


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